あらすじ

人狼のつみきさんと描く、色褪せない文化祭 景気高校で自分の「気持ち」を探す人間の少年・真層友孝くん。ウェアウルフの尾守つみきさんとの日常は2学期最大のイベント、文化祭を迎えます。色づいていく校内と「幻人」の生徒達。メデューサの蛇園さんのとある「悩み」… 虫人の最繰さんには「性質」を巡る過去… そして、つみきさんとの、胸が高鳴る時間。言葉にできないほどの、ニューノーマルな青春。その想いが弾けるとき、日常が奇跡へと変わります。
尾守つみきと奇日常。 1巻

人狼の少女と紡ぐ、ニューノーマルな青春。ウェアウルフの尾守つみきさんと紡ぐ、「普通」じゃない日常―― 多様性の時代とされる現代。ついこの間まで「人ならざる存在」だった「幻人」は今は人間と関わり合って生活しています。舞台は、幻人が多く通う景希高校。そこにいたのは、ウェアウルフの尾守つみき(おがみつみき)さん。モフモフの耳と尻尾が揺れる、天真爛漫な美少女。真層友孝(しんそうゆたか)くんは、悩める人間の少年。人間関係が原因で、自分のことが分からなくなりました。友孝くんはつみきさんと出会い、自分の「気持ち」を見つけていきます。「…人間って大変だぁ~」 日常が変わっていく、つみきさんと一緒なら。まだ誰も知らない、ニューノーマルな青春がここに。

尾守つみきと奇日常。 2巻

人狼の少女と彩る、「かけがえのない」日常 尾守つみきさんはウェアウルフ。怪力、鋭い爪、モフモフの耳と尻尾… そして何より、真っ直ぐな美少女。悩める人間の少年・真層友孝くんは、彼女と自分の「気持ち」を見つけていきます。「幻人」の同級生と過ごすのは、難しくて楽しい日々。つみきさんとの関係もほのかに深まる予感… 今ここにしかない、ニューノーマルな青春。思いがけない日常は、心躍る体育祭を迎えます。

尾守つみきと奇日常。 3巻

人狼の少女と飾る、「忘れられない」ひと夏 天真爛漫なウェアウルフの尾守つみきさん。彼女との日常は忙しなくて、1学期も終わりを迎えます。悩める人間の少年・真層友孝くんは 「気持ち」を探す中で、たくさんの体験をします。「幻人」の同級生の、知らなかった一面。つみきさんと目にする景色、そこで溢れる想いは… なんだか心が騒がしい、ニューノーマルな青春。きっと色褪せない夏が、2人に訪れます。

尾守つみきと奇日常。 4巻

人狼のつみきさんと描く、色褪せない文化祭 景気高校で自分の「気持ち」を探す人間の少年・真層友孝くん。ウェアウルフの尾守つみきさんとの日常は2学期最大のイベント、文化祭を迎えます。色づいていく校内と「幻人」の生徒達。メデューサの蛇園さんのとある「悩み」… 虫人の最繰さんには「性質」を巡る過去… そして、つみきさんとの、胸が高鳴る時間。言葉にできないほどの、ニューノーマルな青春。その想いが弾けるとき、日常が奇跡へと変わります。

尾守つみきと奇日常。

亜人、人外と学園で青春する漫画、ハズレがない

尾守つみきと奇日常。 森下みゆ
mampuku
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『亜人ちゃんは語りたい』や『ルリドラゴン』の系譜、というのが一番わかりやすいでしょうか。 「幻人」とよばれる亜人種がマイノリティとして溶け込んでいる社会。彼女らとの違いに対する戸惑い、ちょっとしたつまづきや戸惑いやすれ違いなどを、悪意や悲しさで表現するのではなく、さりとて目を背けるわけでもなく、優しさと前向きさで爽やかに描いている。 このタイプの漫画、どれも心温まるしキャラクターもチャーミングで良作揃いなイメージなんですよね。 本作『尾守つみきと奇日常。』においてはメインヒロインのつみきはウェアウルフ(人狼)でヒトと比べるとしっぽが生えてたり怪力だったり、満月を見ると遠吠えが出てしまったりするのですが、それらがどれも彼女の魅力的可愛さに繋がっています。 とはいえすべてが彼女のようにハッピーなわけでもなく、例えば蜘蛛女と思われるモブの少女が周囲の視線を気にしながらそそくさと昆虫食を食べていたり、この世界にも“生きにくさ”は確かに存在するようです。 主人公のヒト少年・友孝はメタ認知が暴走して周りと距離を取ってしまうが、ヒロインつみきは持ち前の鈍感力で他種族とガンガン距離を詰めていく。この凸凹すぎる2人がゆえに周りとのドタバタの中で見えてくるそれぞれの「本音」──ただただ「優しい」だけの世界じゃねえぞとふんわり覗かせてきます。