あらすじ

【デジタル版限定!「少年ジャンプ+」掲載時のカラーページを完全収録!!】フルメンバーの嶺南と対決! フォワードで出場したキンザンだが、完璧な一団(パーフェクト・スカッド)のひとり、百道左京の前に為すすべなく跳ね返されてしまう。それでも挑戦をあきらめないキンザンは、仲間のために戦う意識が芽生え、より深くラグビーを理解し始める。そして試合後半、適正ポジションの「ナンバー8(エイト)」で進化した姿を見せて…!?
最強の詩 1巻

【デジタル版限定!「少年ジャンプ+」掲載時のカラーページを完全収録!!】U-15ラグビーW杯で優勝した日本代表チーム。彼らは完璧な一団(パーフェクト・スカッド)と呼ばれ、世界から称賛されていた――。限界集落で育った山田金山は、田舎すぎるが故の平穏をぶち壊すため、陸善高校に進学。刺激を求め学校最強の男を捜す金山だったが、ラグビー部のキャプテン・夏目澄司と出会い…!? 天才と怪物の熱いラグビーを描く、超青春スポーツ譚開幕!

最強の詩 2巻

【デジタル版限定!「少年ジャンプ+」掲載時のカラーページを完全収録!!】世界を制した完璧な一団(パーフェクト・スカッド)のひとり、三國充吾との練習試合に出場した山田金山。世界最強のタックルをも弾き返す強さを認められ、完璧な一団が所属する3校と練習試合をすることになった。初戦相手は最強の双子と恐れられる明楽兄弟率いる草猷館。この双子を兄に持つチームメンバーの基は、出場辞退を申し出るが…!? 仲間と天才たちに挑む! 王道スポーツ漫画の最前線!

最強の詩 3巻

【デジタル版限定!「少年ジャンプ+」掲載時のカラーページを完全収録!!】草猷館戦後半。逃げ癖がついていた基だったが、「双子兄たちと全力でラグビーをやりたい」という本当の気持ちをぶつけ、本来の才能を開花させ始める。金山も練習していた秘策「ハンドオフ」を駆使して、完璧な一団(パーフェクト・スカッド)たちに対抗! 激闘の「兄弟喧嘩」の行方は…!? そして続く嶺南戦では、金山が「盾のポジション」と呼ばれるフォワードに挑戦するが…!?

最強の詩 4巻

【デジタル版限定!「少年ジャンプ+」掲載時のカラーページを完全収録!!】フルメンバーの嶺南と対決! フォワードで出場したキンザンだが、完璧な一団(パーフェクト・スカッド)のひとり、百道左京の前に為すすべなく跳ね返されてしまう。それでも挑戦をあきらめないキンザンは、仲間のために戦う意識が芽生え、より深くラグビーを理解し始める。そして試合後半、適正ポジションの「ナンバー8(エイト)」で進化した姿を見せて…!?

最強の詩

ジャンプスポーツマンガ史に名を刻む最高最強の王道 #1巻応援

最強の詩 宮田大介
兎来栄寿
兎来栄寿

「『週刊少年ジャンプ』史上最高のスポーツマンガ」 と言ったら、あなたは何を想像するでしょうか? 『侍ジャイアンツ』、『アストロ球団』、『プレイボール』、『キャプテン翼』、『スラムダンク』、『超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田』、『ペナントレース やまだたいちの奇蹟』、『テニスの王子様』、『ホイッスル!』、『ライジングインパクト』、『アイシールド21』、『Mr.FULLSWING』、『黒子のバスケ』、『ハイキュー!!』、『火ノ丸相撲』、『背すじをピン!と〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜』etc... 上記以外にもいろいろな作品が思い浮かぶことでしょう。 この『最強の詩』は、それら超名作ジャンプスポーツマンガに確実に連なっていく物語です。 『テニスの王子様』、『アイシールド21』、『黒子のバスケ』、『ハイキュー!』など近年で2500万部を超えるような特大ヒットを果たしたジャンプスポーツマンガの主人公は、共通して背が低いという特徴が挙げられます。スポーツにおいてはフィジカル面で劣るというのは明確な弱点ですが、しかしそんな弱さを抱えた主人公が誰にも負けないパフォーマンスを発揮するからこそカタルシスが生まれます。 しかし、この『最強の詩』の主人公・金山は近年のそういった流れにおいては異端な、恵まれた体格から生まれる(タイトル通り「最強」の)フィジカルを持った主人公です。ただし、本作で描かれるラグビーというスポーツに関してはまったくのど素人という、いわば桜木花道のようなタイプです。 ただ、この金山の無双っぷりが非常に爽快極まりありません。それは従来の『ジャンプ』スポーツマンガではあまりなかった快感です。飛び抜けた才能はあっても、それだけでその競技に精通する猛者には通じない。故に努力して強くなる。それが正道です。しかし、金山はアマゾンの奥地から突然出てきたナトゥレーザのように、田舎から出てきて持ち前のフィジカルだけで最初から日本代表クラスの選手と互角以上に渡り合っていきます。 「完璧な一団(パーフェクト・スカッド)」という、U-15ラグビーW杯優勝チームのメンバーが本作において非常に重要かつ魅力的なキャラクターとなっているのですが、彼ら相手に金山がどこまでやれるのか。何ならその先まで行けてしまうのか。ひたすらにワクワクします。 努力せずに強くなるのは近年の主人公のトレンドとも言えますが、この無双状態は『ジャンプ』で言えばあたかも藤原佐為を宿したヒカルが、名人の子を倒して名だたるプロ棋士相手にどこまで戦えるのかドキドキするような感覚です。 一方で、弱い者が歯を食いしばって立ち上がり強者に対峙して成長するストーリーはサブキャラクターの方に用意されており、そちらはしっかりと濃厚な王道を堪能させてくれます。 選手はもちろん監督にも非常に味があり、ラグビーを全然知らなくてもまったく問題なく楽しめる作品です。 1話を読んで「最高の王道が来た」と感じさせてくれて、毎週読むたびに盤石に良さを積み重ねて行っています。 『ジャンプ+』はおよそ旧来の『ジャンプ』らしくない作品も読切を含めて多数載っているのが特色ですが、逆にこれ以上なく本誌に連載されていてもおかしくない王道スポーツマンガが来てしまいました。 1巻分読めば、この作品の1000万部を余裕で超えていくであろう面白さを感じていただけるでしょう。 そして、未来には「『最強の詩』を読んでラグビーを始めました」という子が日本代表として活躍してくれることでしょう。それくらいのパワー漲る作品です。