景叶に求められるまま身体を受け入れてしまった雪睦は、恋人でもなく友人でもない曖昧な関係のまま、放って置くこともできず、どうするべきか悩んでいた。 そんな時、夏期休暇の間に海へロケ撮影に行くことになり、今まで器用にこなしてきた景叶の演技が思うようにいかなくなってしまう。 初めて見る景叶の様子に、演技を阻害する原因を解消しようと試みるがそこで景叶から語られた過去、思い、孤独は雪睦には信じられないものだった。 「…僕は空っぽで何もない、愛ってなんですかね?」 今度こそ閉じられた世界を開いて知ってほしい、本当の「愛」を――。「コミックス版では、描き下ろし漫画を収録!電子版描き下ろし特典付き」