あらすじ

殺してもいい「怪物」を見極める目、そしてその「怪物」を殺すための不死身の体、それらを手に入れた薬師丸悠は、憧れの女子・朝倉先輩と手を組んで、怪物狩りに勤しむ日々。しかし、朝倉に「怪物」について教えた師匠は、その設定は「すべて嘘だ」と言ってこと切れる。挙句の果てには悠たちこそが「サタンの子」だと言って襲ってくる組織まで現れて…。善だろうが悪だろうが、敵だろうが味方だろうが、ムカつく奴はみんな殺す、が最適解!! 殺戮の猛進撃の行き着く先とは!? ノンストップ・ホラー・サスペンス、完結!!
僕に殺されろ 1巻

不登校気味の中学生・薬師丸悠は、イジってくるクラスメイトや嫌味な生活指導の教師たちにヘイトを溜めながら、いつか全員をブチ殺すことを夢想する日々を過ごしている。そんな彼が、「殺す力」を手に入れて、憎む相手が「殺してもいい」怪物だと知った時――、殺戮の快進撃はもう止まらない! ノンストップ・ホラー・サスペンス、開幕!!

僕に殺されろ 2巻

殺してもいい「怪物」を見極める目、そしてその「怪物」を殺すための不死身の体、それらを手に入れた薬師丸悠は、憧れの女子・朝倉先輩と手を組んで、怪物狩りに勤しむ日々。しかし、朝倉に「怪物」について教えた師匠は、その設定は「すべて嘘だ」と言ってこと切れる。挙句の果てには悠たちこそが「サタンの子」だと言って襲ってくる組織まで現れて…。善だろうが悪だろうが、敵だろうが味方だろうが、ムカつく奴はみんな殺す、が最適解!! 殺戮の猛進撃の行き着く先とは!? ノンストップ・ホラー・サスペンス、完結!!

僕に殺されろ

もしも、うぐいす祥子さんが少年マンガを描いたら #1巻応援

僕に殺されろ うぐいす祥子
兎来栄寿
兎来栄寿

ひよどり祥子/うぐいす祥子さんの代表作である『死人の声をきくがよい』は、 ″担当の編集者から「女の子をいっぱい出す」「タイトルをラノベっぽく」という指示を受け、「主人公の男の子が幼なじみの幽霊やいろんな女の子に囲まれてキャッキャウフフな内容の作品をホラーマンガ家が描い」て出来上がった″ (Wikipediaより) という成り立ちだったそうです。 翻って、本作はあとがきで書かれているように前作『ときめきのいけにえ』が少年誌での少女ラブコメホラーへの挑戦だったことを踏まえて、今回は「メジャー感ある少年マンガを描いて下さい」と担当編集からオーダーされたのが始まりなのだとか。 うぐいす祥子さんに………… メジャー感ある少年マンガを…………? 思わず、自分の背景に宇宙空間に佇む何とも言えない顔の猫が浮き上がってきた気がしました。名古屋の喫茶マウンテンに行ってブレンドコーヒーを注文するようなものですよ。 『ドラゴンボール』や『名探偵コナン』くらいしか少年マンガを読んだことがないといううぐいす祥子さんは色々と勉強をして、少年マンガの何たるかを自分なりに解釈して、そうして出来上がったのがこの『僕に殺されろ』だそうです。 …………なるほど。 それはそうです。 うぐいす祥子さんが少年マンガを描いたら、こうなるのは必然ですよね。うんうん、なるほどなー。 ……どうして、どうして…………。 範馬勇次郎も言っています。 「持ち味をイカせッッ」 と。その意味でいえば、うぐいす祥子さんの持ち味は少年マンガを目指したというこの作品でもたっぷりと堪能できます。ただ、やはりその味が顕現すると王道少年マンガとはちょっと、いやかなりベクトルにズレが生じます。そこを楽しめる人にはとても良い作品でしょう。 担当編集さん的には、最初のオーダーから弾道計算したらこの辺に着弾するだろうと見越していたのか、それとも何だか凄いの出てきたけどこれはこれで面白いから良いやなのか、どういう風に捉えているのか気になります。 でも、マウンテンのコーヒーも実は本格的な豆を使用していて飲むと普通に美味しいということは実際に飲んでみなければ分からない訳で。たまにはマウンテンでコーヒーを頼むのも良いと私は思います。 この作品自体もそうですし、この作品を経て更に幅が広がるであろううぐいす祥子さんのこれからがますます楽しみです。