あらすじ

「感情は理屈に満足するとでも?」加賀谷の過去…有馬と二人で住んでいた事実。付き合ってはいないと言われても、感情の整理ができなくて。彼女である自分を理解してくれない加賀谷に自然と涙があふれてしまう。すれ違いよりもかみ合わなさにショックを受けたさおりは加賀谷の前から立ち去って…でも思い出すのは加賀谷の肌。「他人の肌ってこんなに違和感覚えるものだったっけ…」
心乱す愛撫は、失恋のあとで。 第1話

忙しく彼氏とゆっくり会えない日が続いていたさおりは、久しぶりに驚かせてやろうと彼氏の家をサプライズ訪問する。貰っていた合鍵で部屋に入ると、そこにはベッドの上で裸で抱き合う、彼氏と親友の綾花の姿が…。彼氏と親友、2人の大切な人に同時に裏切られ、悲しみに打ちひしがれるさおり。彼氏の好みで長く伸ばしていた髪を切ろうと思い立ち、いきつけの美容室に飛び込むが、そこにいたのはさおりの苦手な美容師で…?

心乱す愛撫は、失恋のあとで。 第2話

(もう、なんだっていいか。今はただ、しがみつくものが欲しい…)苦手だった美容師・加賀谷の手に思いがけない気持ちよさを感じたさおりは、流されるまま身体の関係を結ぶ。翌日、同じ会社で働く彼氏の正裕とばったり顔を合わせ、親友の綾花まで会社に押しかけてくるが、2人ともさおりのばっさり切った髪を気にしてくるものの、一言の謝罪もないまま。さらに、綾花はさおりの美容室にまで無邪気についてきて…?

心乱す愛撫は、失恋のあとで。 第3話

「連れてきましたよ。友・だ・ち」私の彼氏を寝取った女だ、と暗に仄めかしながら美容師・加賀谷に綾花を紹介するも、加賀谷の態度は変わらぬまま。加賀谷にも、綾花にも、苛立ちを隠せないさおりは自分の気持ちを持て余しながらも、流されるまま加賀谷との関係を続けていた。そんな折、情事の後加賀谷は驚くべく提案をさおりに持ちかけてきて…?「いいぜ。オレの事復讐に使っても―…」

心乱す愛撫は、失恋のあとで。 第4話

「オレは、お前のためなら復讐もしてやるし―、彼氏とより戻すのが幸せだっていうんなら、そうさせてやる」加賀谷の計画により、綾花と元カレの正裕、加賀谷の4人で遊びにいくことになったさおり。ひとり上機嫌な綾花だったが、さおりと正裕は戸惑いを隠せないまま。暗くなった映画館で自然に加賀谷に甘える綾花をみて、心乱れるさおりが辿り着いたひとつの答え。それは…?

心乱す愛撫は、失恋のあとで。 第5話

「わりーけど今彼女といるから無理」情事の最中、そう言って携帯を切る加賀谷に(ちゃんとつきあっているんだ)と安心するさおり。さおりは加賀谷をまだつかみきれないでいたが、楽しい時間をすごしていた―しかし加賀谷の価値観や行動に、だんだん疑問が出てきてすれ違いが生まれてしまう―加賀谷は情熱的にさおりを求めるが、さおりは不安ばかり煽られていく…「お前とのキスがオレの呼吸だから」

心乱す愛撫は、失恋のあとで。 第6話

「このやきもちはかわいくない」加賀谷との擦れ違いはどんどん大きくなっていく―二人の前に現れた女性美容師・有馬の存在に、焦燥感ばかりつのるさおり。彼女なのに彼との共通点のなさを感じるばかりで…身体は満足しても気持ちはかき乱され、伝わらない寂しさにみっともなく涙を流してしまう。「オレが信用できないんだろ」「だって…私、そんなに寛容に見える?」

心乱す愛撫は、失恋のあとで。 第7話

「感情は理屈に満足するとでも?」加賀谷の過去…有馬と二人で住んでいた事実。付き合ってはいないと言われても、感情の整理ができなくて。彼女である自分を理解してくれない加賀谷に自然と涙があふれてしまう。すれ違いよりもかみ合わなさにショックを受けたさおりは加賀谷の前から立ち去って…でも思い出すのは加賀谷の肌。「他人の肌ってこんなに違和感覚えるものだったっけ…」

心乱す愛撫は、失恋のあとで。 第8話

「しばらくHは禁止です」と宣言するさおり。加賀谷との関係は恋人だけれど、Hしないと彼女だって思い出せないこと…それってどうなのかと思ってしまうさおりにクールに接する加賀谷。けれどもだんだん加賀谷の一途な本心が見えてきて。趣味や主義は違うけど好きという気持ちは一緒。加賀谷のムカツクところも含めて大好き。「もっと…」「…ずいぶん欲しがりになったな?」「…加賀谷さんのせいです」