【これまでのあらすじ】世界各地で、猛毒を宿す凶暴な怪物が目撃される。『ポイズナー』と名付けられた彼らの実態を探るため、エージェント・ハンゾーは世界中を飛び回る。一方、日本。気弱な少年・カイは姉のリリ、祖母のサチとともに人目を忍んで暮らしていたが、彼もまた望まざる力を身に宿したポイズナーの一人だった。他人を傷つけることなく穏やかに暮らしたいと願うカイだったが、その秘めた力が、状況が、世界が彼を放ってはおかない。やがて己の意思で人間を襲う凶悪なポイズナーが出現。カイは人々を守るため変身し、激闘の末にこれを撃破するが、カイの正体が世界中に明かされてしまう…。
1巻応援。「ポイズナー」と呼ばれる毒の怪人に変身する人間たちの戦いと苦悩を描いた物語。毒使いの怪人というと、やや地味な印象があったが、ポイズナーは多彩な攻撃力を持ち、防御力、回復力に優れ、超高速移動ができるというとんでもない能力とポテンシャルを持つ。その破壊力・殺傷力を活かしたアクションシーンには荒削りな部分もあるが勢いと迫力があり、巻き添えでバタバタと人が沢山死ぬマンガ好きな方には大変おすすめである。ちなみにポイズナーのデザインが昆虫と爬虫類を合体させた凶悪なエイリアンのような見た目で、ポイズナー同士が戦うと場面がわちゃわちゃして読み辛いところがあるのが難点。何とかならないものかと思ったが、まぁそれは「エイリアンVSプレデター」のような映画でも同じことが言えるので仕方ないことかもしれない。