あらすじ

大久保利通暗殺など殺伐とした事件が多発し、混沌としていた明治14年の東京。天神真楊流と起倒流の免許皆伝で、東大出身の学習院教師でもある嘉納治五郎に、ある時、魚河岸にできた道場の道場開きの招待状が届く。しかし、嘉納の存在を疎ましく思う道場の荒くれ者たちは、ひと足先に道場に訪れた嘉納の弟子・富田を打ち負かし、富田を連れ帰る嘉納に剥く。そんな窮地に居合わせた俥屋の青年・西郷四郎だが、彼もただ者ではなく…!?そして、この嘉納と西郷の宿命の出会いが、日本の柔術界を大きく変えて行く事になる!!
黒帯疾風録 1巻

大久保利通暗殺など殺伐とした事件が多発し、混沌としていた明治14年の東京。天神真楊流と起倒流の免許皆伝で、東大出身の学習院教師でもある嘉納治五郎に、ある時、魚河岸にできた道場の道場開きの招待状が届く。しかし、嘉納の存在を疎ましく思う道場の荒くれ者たちは、ひと足先に道場に訪れた嘉納の弟子・富田を打ち負かし、富田を連れ帰る嘉納に剥く。そんな窮地に居合わせた俥屋の青年・西郷四郎だが、彼もただ者ではなく…!?そして、この嘉納と西郷の宿命の出会いが、日本の柔術界を大きく変えて行く事になる!!

黒帯疾風録 2巻

嘉納のもとに弟子入りした西郷は、激しい稽古の最中、後世に残る大技・山嵐を編み出した。そんな時、警視庁の柔術世話係を決定する武術大会が開催され、5人抜きをした者と主だった流派の家元の中から何人かが選ばれるという。西郷は強敵・戸塚清次郎ら5人を山嵐で破り、嘉納は自分たちが警視庁柔術世話係を勤められるものと期待するが…。

黒帯疾風録 3巻

嘉納は自分の流派を柔道という名に改め、講道館と名付けた道場を開く。その後、西郷四郎、富田常次郎、横山作次郎、山下義韶の四天王が誕生し、講道館の柔道は全国に名を知らしめるようになる。そして、弥生神社の奉納武術大会に出場が決まった講道館と、その代表に選ばれた西郷は、そこで再び戸塚清次郎と激突し…!?柔道を生んだ嘉納治五郎と、その弟子・西郷四郎の物語、ついに完結。