あらすじ東京都渋谷区春山町。春から地元の公務員として、出張所で働き始めた巻村鶴子。嬉しいこと、落ち込むこともあるけれど、仕事も恋(?)も、まだまだ“成長”真っ最中です。ふわっときらめく、東京ご近所ロマン、ちょっとドラマチックな第3巻!○朝倉世界一のBEAMCOMIX同時発売○『はなうた散歩道』あっちこっちの単行本未収録作をぎゅぎゅっと詰めこんだ、キュートでおバカで、ちょっぴりおセンチな世界一の作品集。※作品の表現や演出を考慮して、電子版は一部のページを改変しております。※
ひとりで、アナログで描いたことが大事な漫画。 子供が画用紙にひいたような地平線。テクニックをあえて無視したゆがんだ背景。 技術をあえて封印して、苦労の末に手書き風に描いたのかもしれないけど、読者の目には楽しく自由な感じしかしない。 子供のときノートに描いて友達に見せたマンガ。がそのまま凄くなった。 主人公のつるこが公務員として、さまざまな職業の人と出会っていくストーリーだけど、話の展開よりも次々出てくる登場人物、会話のふわっとした感じがいい。恋愛の表現とか連発されるダジャレが、子供の感性。 同僚はタヌキさんで、お父さんは挫折した小説家で、イタリア人のすし職人は店を出す。 いちおうテーマは仕事。 仕事に夢中になっている人はりりしくなる。 息詰まったら、やつれて幽霊みたいになる。 この漫画自体も、漫画家という職業の人が仕事で描いたものだ。 全部きっちり緻密に描かれると、働くことの楽しさを描いた作品なのに、やっぱり苦労が伝わってしまう。 楽しそうに描かれた漫画で、働くことのポジティブな面を描いているから納得できる。この描き方だから伝わる。