あらすじ訪問看護師はボランティアではない。ならばどこまで利用者や家族に寄り添うのか―― 看護師へのセクハラ、利用者虐待疑惑の孫、そして独居老人の看取り…… 絶対の正解はない。美守(みもり)達、訪問看護師はそれぞれの「いのちの答え」を見つけるため、今日も相棒の自転車を漕ぐ。力強く。
主人公は病棟看護から訪問看護に身を転じたばかりの新米訪問看護士の宮間美守。病院での看護ではないため、規定の時間を1分でも過ぎれば保険の補助外になってしまうためかなり熟練した技術を求められたりしているのに四苦八苦しています。訪問看護を使うのは年金暮らしの高齢者が多いということで、訪問看護についてだけでなく老いや死とも向き合う場面が多かったです。 宮間美守がナイチンゲールに憧れすぎるが故に、利用者と仲が良くなりすぎ(それがこうじて看護師としての信用も得る一方で)サービスでケアをしてしまったりする、看護師という職業的な葛藤が描かれていたところがとても面白かったです。