あらすじ

13歳の頃から独りで、泥棒を稼業として生きてきた丸井太郎と、彼に拾われ弟子になり、二人で泥棒をして稼いできた園場しのぎ。その後、しのぎは朱美と、太郎はカオリと結婚するが、朱美もカオリも、しのぎと太郎が泥棒ということを知らない。太郎は入院中に作った木彫が評価され、しのぎは太郎の代理としてマスコミ界に出入りし、二人は金持ちになるのだが…。個性豊かな面々が織り成す人間ドラマも、いよいよ完結です。
そのばしのぎの犯罪 第一部
男の名前は丸井太郎、25歳で独身。職業はプロの泥棒。13歳の時に家出して、今日まで泥棒をして生きてきた。運のいいことに一度も捕まったことはない。そんなある日、マンションの一室に泥棒に入ったものの、失敗。叫び声を上げられてしまう。太郎は咄嗟に逃げ場所を探し、たまたま鍵の開いていた部屋に逃げ込む。だが、その一室には男が一人寝ており、太郎に気付いた男はいきなり起きあがって、怯えるどころか、自分を殺してくれと懇願してきて!?…その男の名は、園場しのぎという。
そのばしのぎの犯罪 第二部
13歳の頃から独りで、泥棒を稼業として生きてきた丸井太郎と、彼に拾われ弟子になり、二人で泥棒をして稼いできた園場しのぎ。その後、しのぎは朱美と、太郎はカオリと結婚するが、朱美もカオリも、しのぎと太郎が泥棒ということを知らない。太郎は入院中に作った木彫が評価され、しのぎは太郎の代理としてマスコミ界に出入りし、二人は金持ちになるのだが…。個性豊かな面々が織り成す人間ドラマも、いよいよ完結です。
フーテン

フーテン

昭和30年代の新宿。仕事もなく金もない自らを「フーテン」と称して、その日その日を凌ぐ人たちが日本中から集っていた。漫画が描けない漫画家「ダンさん」こと長暇貧治はそんな連中の顔役で……様々な人間模様を織りまとめて描く、永島慎二の私小説風傑作シリーズ!
首

「ある瞬間の、ある人間を、自然の心でとらまえて描きつづっていく…(略)…そこから生まれる作品群は、一篇の詠嘆詩であるだろう」(あとがきより) 永島慎二の中期傑作劇画短篇集。珍しいセルフカバー作品の「殺人者たち」を収録。