あらすじ

宗人とミモザの旅路。北に向かい、二人の思い出をさらに重ねる。宗人とミモザ。二人の「家族」最後の決断は――…。「家族」のかたちとしあわせを問い直す旅路。バイオレンス・ファミリードラマ最終巻。
【デジタル版限定特典付き】ぼくとミモザの75日 1巻

父親を殺して逃げました。「家族」の幸せのために必要だと思ったからです。父親は、家族ではありません。ぼくはおねえさんと「家族」で、「家族」の幸せのためなら、どんな犠牲も許される。ずっと、そう思っていました。「家族」のかたちとしあわせを問い直す旅路。バイオレンス・ファミリードラマ第1巻。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】ぼくとミモザの75日 2巻

宗人とミモザの旅路は続く。追跡にも遭う道中、ミモザのかつてのパートナー・ナズナと出会う。宗人にはないミモザとの思い出を持つナズナに対し、宗人の心は…。「家族」のかたちとしあわせを問い直す旅路。バイオレンス・ファミリードラマ第2巻。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

ぼくとミモザの75日 3巻

宗人とミモザの旅路。北に向かい、二人の思い出をさらに重ねる。宗人とミモザ。二人の「家族」最後の決断は――…。「家族」のかたちとしあわせを問い直す旅路。バイオレンス・ファミリードラマ最終巻。

ぼくとミモザの75日

画力とキャラの魅力に撃ち抜かれる #1巻応援

ぼくとミモザの75日 鬼山瑞樹
兎来栄寿
兎来栄寿

『嫌がってるキミが好き』の鬼山瑞樹さん最新作。 前作の最初から絵が良かった鬼山さんですが、最近ますます魅力的になっています。 正直、物語として見ると荒唐無稽なところがいくつもあり破綻しているようにも感じられます。が、「細かいことはどうでもいい」と言わんばかりに画力で殴られる感じがむしろ気持ち良いです。 何しろ、ミモザの目が良い。 引き込まれそうな虚無の瞳。 読んでいるといくつもゾクゾクするような良い表情のコマが出てきます。 「マンガはキャラクター」というひとつの真理に立ち返れば、この作品はミモザがいるだけで「勝ち」です。 そんなミモザと、主人公の少年・宗人が擬似家族を営もうとする素朴な願い。それだけで十分だと感じます。ミモザは現実に喘ぐ思春期の少年の、ある種の夢の具現化のような存在でもあると感じます。 殺し屋としては脆さであり危ういのですが、絶妙に人間味がブレンドされる瞬間も堪りません。 多分、殺し屋なら臭いがつかないように煙草も吸わない方が良いんですが、絵面がカッコいいのでそんなことはどうでも良いんです。煙を燻らせているときの表情、堪りません。 細かいところではミモザの愛好しているマスコットキャラのCHIKUWABU、好きです。