あらすじ母親に女の格好をさせられ育てられた少年・信乃(しの)。女装の理由は「兄二人を病気で亡くしたため健康に育つように」という神様への願掛けだと聞かされていたが、実は信乃が南町奉行の息子であることを隠すためだった。信乃の命を狙う刺客や腹違いのきょうだいが現れ、ドタバタ劇が巻き起こる! 表題作の「振袖無頼控」の他、「風のせい」「空が笑った」を収録した山田ミネコの短編集。