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恐怖、嫉妬、怨念…など、人間の負の感情を取り上げたまつざきあけみの代表作「華麗なる恐怖」シリーズ第7巻。美緒は、新進気鋭の小説家で、実家が資産家の杲(あきら)と結婚した。だが、それも束の間、杲は、交通事故に遭って全身やけど、そして、半身不随の身になってしまったのだ。それでも、献身的に看病する美緒。だが、美緒はだんだんある疑問を抱くようになる。それは、独身時代から美緒に付きまとい、交際を迫っていた、杲の親友で貧乏小説家・勇司の存在だった。もしかして、勇司が杲を殺し、杲になりすましているかもしれない。そんな邪推が日増しに大きくなっていく。果たして、彼は、杲なのか、それとも…。表題作「逢魔が時」他、全5話を収録。<目次> ・ピーター・パン ・けむりを吐かない煙突 ・夜の向こう側 ・逢魔が時 ・闇の哄笑(こうしょう) 初出:月刊ハロウィン(朝日ソノラマ)1988年6月号~12月号