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タイトル
本文
軍艦少年
軍艦少年
柳内大樹
柳内大樹
あらすじ
『ギャングキング』の著者が放つ渾身の熱き青春!!――坂本海星(さかもと・かいせい)、16歳──。長崎・軍艦島の見える街で育った喧嘩少年。小さなラーメン屋を営む親父・玄海(げんかい)と二人で暮らしている。互いに反目し、いがみ合う親子。だが、二人は大きなものを失ったばかりだった──。心のよりどころとはなにか。魂の救済はあるか。生きていくとはなにか。
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1878年(明治11年)、動乱の幕末は遠ざかり、長崎では海外貿易で莫大な利益を得る商人が多く現れはじめていた。西南戦争で親を亡くした少女・美世(みよ)は奉公先を求めて鍛冶屋町の道具屋「蛮」(ばん)の扉を叩くが、そこで彼女を待っていたのは、店主・小浦百年(こうら・ももとし)がパリ万博で仕入れてきた最先端の品々と、それらに宿るベルエポックの興奮と喧騒だった……ジャック・ドゥーセのドレス、ダニエル・ペーターのミルクチョコレート、シンガー社のミシン、セーラー服、エジソンの蓄音機、革ブーツ、眼鏡、幻灯機(マジック・ランタン)……先進と享楽の都・パリ渡来からやってきた“夢の品々”に導かれ、少女はまだ見ぬ世界へ歩み出す……

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