恋人ユキトを亡くしたマチカ。悲しみに暮れる彼女の前に現れたのは、ユキトの元恋人サワコだった。距離を縮めた二人は一緒に暮らすことになる。それがマチカにとって苦悩と恐怖の始まりになるとは知りもせず――
かつてサワコと同じ職場に勤めていたマチカ。ふとしたことで、社内でも人気の男性社員ユキトがサワコと恋仲にあることを知る。マチカの頭の中を巡り始めるのは「なんであなたみたいな地味な女が」という感情――
サワコの中にある異常な部分に気が付いてしまったユキト。同時にマチカとの距離は縮まっていき、やがて二人は恋に落ちる。別れを切り出したユキトにサワコは「幸せになってね」と言い残して姿を消した。そして季節は一巡する――
サワコとの関係に溺れていくケンスケ。それぞれの理由からそのことを心配するマチカとノノだったが、サワコの「毒」はすでにケンスケの深い部分にまで回ってしまっている――
かつて自分がユキトを奪ったことを、サワコはまだ許していないのかもしれない。マチカの疑念は膨らんでいき、やがて――
サワコはウソを話している…私の母親とお酒を呑みながら。サワコを家に招き入れたことを悔い始めるマチカ。だがすべては後の祭りで――
サワコの境遇に同情したマチカの父親は、自らの職場でのインターンの仕事を提案する。それが破滅への第一歩になるということも知らずに──
恋い焦がれていたサワコと再会し、再び色香に溺れていくケンスケ。家族を蝕む毒がゆっくりと回っていることにも気付かずに──
黒い嫉妬の炎を燃え上がらせていくケンスケ。サワコが相手をしている男が、自らの父親だということは知る由もなく──
両親ともに病院に運ばれ、弟・ケンスケの行方も分からず、焦燥の極みに追い込まれるマチカ。そこに姿を現したサワコは言うのだった。「今はその悲しみを、私にも分けて」──
※ネタバレを含むクチコミです。
※ネタバレを含むクチコミです。