あらすじ

信玄の遺志を継ぎ、西上して天下に覇を唱えることを宣言した武田勝頼。信玄の死を知る者は少ないことを利用して影武者を使い、一気に家康を粉砕し京へと上り詰めることを画策する……。
半蔵の門 1巻

伊賀忍者の頭領の子・半蔵正成、後の二代目・服部半蔵は素ッ破(すっぱ=忍びの者、諜報員)として弘治三年に松平次郎三郎元信(後の徳川家康)に仕えることとなる。原作・小池一夫、作画・小島剛夕の天才コンビの戦国歴史ロマン! 戦国時代から江戸時代初期にかけて、徳川家康とその右腕となって活躍した伊賀忍者・服部半蔵(正成)の夢と野望と友情の痛快物語。1978~1984年「週刊現代」(講談社)連載。ちなみに、江戸城(現在の皇居)にある門のひとつである半蔵門は、この門を警固した服部正成・正就父子の通称「半蔵」に由来する。

半蔵の門 2巻

忍びの加藤段蔵、通称「飛び加藤」に命を狙われる家康。その窮地を脱するべく、半蔵は一対一の戦いを挑む。だが、飛び加藤の忍び戦闘術に翻弄され、命の危機に瀕するが…。

半蔵の門 3巻

闇仕えから正式なお側仕えとなる半蔵。それに伴い、自身の周りに危険が及ぶと感じた半蔵は、妻に別れを告げる。妻の悲しむ声に心の中で涙を流し、それでも必死に耐える半蔵。そんな彼に新たな刺客の魔の手が…。

半蔵の門 4巻

今川氏真が武田の九ノ一を捕らえる。それを知った家康は、氏真から九ノ一の奪還を半蔵に命じる。半蔵は、寝所の天井から睡眠薬を九ノ一の身体に塗り、その身体を氏真に貪らせることによって、九ノ一の奪還に成功するが…。

半蔵の門 5巻

織田信長が今川義元を討ち取り、家康は岡崎城を取り戻す。家康は、今川氏真の下へ人質として連れて行かれた妻子を取り戻すように半蔵に命じる。人質を救い出すべく、半蔵はある策を実行に移すが…。

半蔵の門 6巻

家康の妻・築山が今川氏真に篭絡される場面を見てしまった半蔵。築山に疎まれた半蔵は、家康のそばを離れることと引き換えに、築山に家康と寝所を一緒にしないことを約束させる。一方、半蔵の義父・勘介が飛び加藤に殺され、半蔵は仇を討つべく妻の九十九とともに飛び加藤を追いかける…。

半蔵の門 7巻

半蔵・九十九と飛び加藤の闘いは、両者とも一進一退の攻防を繰り返していた。飛び加藤との過酷な戦いは、半蔵たちの神経をすり減らし、恐怖と不安はつのるばかりであった。やがて、勝負は決着するが、一方の家康は一向宗の寺々と対立し、三河を巻き込む一揆へと発展する…。

半蔵の門 8巻

家康は、一揆を鎮めるべく、今川氏真に三河を攻めさせて、一揆側についた家臣たちを味方に引き込む作戦を実行する。諜報活動を命じられた半蔵は、今川氏真の領内で情報操作を行い一揆の終息を謀るが…。

半蔵の門 9巻

家康の子・竹千代の下に今川より刺客が送られた。狙われた原因は、「竹千代が織田信長の娘・五徳姫と婚儀を結ぶため」と刺客が語ったためであった。何も知らされていない家康の妻・築山は激怒し、婚礼に反対するが…。

半蔵の門 10巻

家康の子・竹千代の下に今川より刺客が送られた。狙われた原因は、「竹千代が織田信長の娘・五徳姫と婚儀を結ぶため」と刺客が語ったためであった。何も知らされていない家康の妻・築山は激怒し、婚礼に反対するが…。原作・小池一夫、作画・小島剛夕の天才コンビの戦国歴史ロマン! 戦国時代から江戸時代初期にかけて、徳川家康とその右腕となって活躍した伊賀忍者・服部半蔵(正成)の夢と野望と友情の痛快物語。1978~1992年「週刊現代」(講談社)連載。ちなみに、江戸城(現在の皇居)にある門のひとつである半蔵門は、この門を警固した服部正成・正就父子の通称「半蔵」に由来する。

半蔵の門 11巻

半蔵と豊臣秀吉の活躍により、美濃を制圧する織田信長。一方、仕えるべき主を探して放浪の旅を続ける男、明智十兵衛光秀は、長い旅路の果てに、「織田信長」と決心し信長のもとへ向う。

半蔵の門 12巻

武田信玄は刺客として、「妖かしの人形使い・鉢屋石雲」を家康のもとに差し向けた。その魔手から家康を間一髪で救い出した半蔵であったが…。

半蔵の門 13巻

武田信玄が今川攻めに出陣する前に、おびただしい量の黄金をある場所に隠しているとの情報を半蔵の父・浄閑入道から得た家康。黄金を手に入れるべく、武田領内に向かった半蔵を待ち受けていたものとは!?

半蔵の門 14巻

家康は信長に乞われて、浜松を出立し、信長と行動を共にすることになる。ここに「織徳同盟」が成立し、朝倉を討つため、越前に向けて出陣することになったが…。

半蔵の門 15巻

浅井、朝倉を討つべく、信長・三万の兵力が岐阜を出陣する。数日おいて、信長の要請を受け、半蔵を伴う家康の援軍が岡崎を出陣するが戦況の行方は果たして……!?

半蔵の門 16巻

半蔵は、近江の針売り「長助」に化け、信玄の本拠地・甲斐の国に向けて出立した。一方、すでに半蔵の影に気付いていた信玄は、刺客・太郎左を差し向ける……。

半蔵の門 17巻

信玄の遺志を継ぎ、西上して天下に覇を唱えることを宣言した武田勝頼。信玄の死を知る者は少ないことを利用して影武者を使い、一気に家康を粉砕し京へと上り詰めることを画策する……。

半蔵の門 18巻

徳川と武田はいたるところで小競り合いを繰り返していた。共に一歩も退かず、両軍の間には、次第に全面激突の機運が高まってきたが…。

半蔵の門 19巻

武田討伐のため、信長・家康の「織徳同盟軍」に呼応して、北条も兵を挙げ、甲斐領に進撃。遂に武田軍を壊滅に追い込むが、勝利の余韻も束の間、信長が本能寺で光秀に謀反を起こされたという報が入る……。