あらすじ

名うての人斬り、柳生軍兵衛、山田朝右衛門が一刀に迫る! 撃斬の舞台はととのった。六道四生、順逆の境に至った親と子の運命(さだめ)に曙光(しょこう)は果たして訪れるのか? 感動の時代大作、ついに佳境へ!収録作「首丘」ほか「道中陣」「黒南風」「首斬り朝右衛門」「哀燈流し」「鹿追い」の全6話を収録。
子連れ狼 1巻

原作・小池一夫、作画・小島剛夕の黄金コンビで評判となった日本の代表的時代劇画。柳生一族の陰謀により妻を失い、遺児・大五郎と共に刺客道に生きる元・公儀介錯人にして水鴎流の達人、拝一刀の凄絶な物語。1970年9月から1976年4月まで「漫画アクション」(双葉社)に連載され、大人気となり映画やTVドラマにもなる。また、海外でも『Lone Wolf and Cub』として英語版劇画が出版されている。日本が誇る時代劇の金字塔、堂々のスタート!!収録作「子を貸し腕かしつかまつる」ほか「父なればこそ子の心 子なればこそ父の心を」「北から南 西から東」「三途の川の乳母車」「水鸚流斬馬刀」「時雨待ち」「八門遁甲の陣」「鳥に翼 獣に牙」「刺客街道」の全9話を収録。

子連れ狼 2巻

一殺五百両! 子連れの刺客、人呼んで “子連れ狼”。刺客道を貫くことこそ拝一刀とその子大五郎の狼親子の生きる道。胴太貫に祈りを託す拝一刀と艱難辛苦に耐え抜かんとする大五郎。宿命の絆に結ばれた親と子が冥府魔道を今日も行く!収録作「赤猫まねき」ほか「寒到来」「お末無情」「無門関」「石蕗の花」の全5話を収録。

子連れ狼 3巻

妬みの火の川、貪欲の川。その間を貫く狭き白道を一心に進めば、浄土彼岸に達す――。二河白道(にせんびゃくどう)の悲願とは――!?一刀と大五郎の刺客道の行く手に待つものは!? 凄絶の長編時代劇!収録作「虎落笛」ほか「半畳 壹畳 貳合半」「ニ河白道」「あんなとあねま」「咫尺の地」の全5話を収録。

子連れ狼 4巻

人はそのはかなき一生の中で愛憎恩怨(あいぞうおんえん)、喜怒哀楽を持つ。悲願とはその「怨」を達せんがため他の一切を断つこと!悲願成就のため修羅の道を進む一刀と大五郎。二人を巡る最高潮の時代ロマン!収録作「鐘役辻源七」ほか「折助号衣」「別れ霜」「乞胸お雪」の全4話を収録。

子連れ狼 5巻

名うての人斬り、柳生軍兵衛、山田朝右衛門が一刀に迫る! 撃斬の舞台はととのった。六道四生、順逆の境に至った親と子の運命(さだめ)に曙光(しょこう)は果たして訪れるのか? 感動の時代大作、ついに佳境へ!収録作「首丘」ほか「道中陣」「黒南風」「首斬り朝右衛門」「哀燈流し」「鹿追い」の全6話を収録。

子連れ狼 6巻

一殺五百両の報酬は、悲願達成への費用(ついえ)。一刀と大五郎の刺客道に退路はない、よって進むのみ。一刀の用いた一兵たりとも生かざす皆殺しにする干城殺陣とは!? 一刀と大五郎の行く手に明日はあるのか? 絶賛の嵐、激烈長編時代劇!!収録作「堺筒」ほか「飢餓るが町」「干城殺陣」「一石橋」「どさ御用」の全5話を収録。

子連れ狼 7巻

依頼されたら、その信義を死ぬまで貫くことこそ、刺客の道なり。生きて二度と帰れぬ修羅悲願の中に生きる宿命の子。大五郎に次々と迫る厳しい試練!!収録作「牙の城」ほか「雲竜風虎」「残菊の宿」「雁書」「凍鶴記」「御定書七十九条」の全6話を収録。

子連れ狼 8巻

権謀術数をめぐらし奸計をはかり、幕閣の陰で暗躍する柳生列堂。柳生のある限り真の武士による御正道は実現せぬ!士道を貫いたが故、鬼哭の道へ入った一刀! 核心へ迫る第8巻!収録作「黒鍬縛樽」ほか「六道無辺」「なみだ糸」「可の字無残」「お千代舟」の全5話を収録。

子連れ狼 9巻

常に心に死あるをもって奉公すること――。その厳然たる士道を追い求めんとするとき男たちの前に荒野が拡がる。真の武士とは一体?迫真の時代劇ロマン絶好調!!収録作「渡り徒士」ほか「新陰流山彦」「裸虫」「柳生封廻状序編」「第二部 鏖殺之章 柳生封廻状」の全5話を収録。

子連れ狼 10巻

死中に活あり! 幕府御状箱を奪い、柳生封廻状を手に入れた父子に黒鍬者と柳生の追手が迫る! 死闘の最中、互いを見失う一刀と大五郎。果たして……。新展開の長編時代劇画!!収録作「大五郎絶唱」ほか「簗打ち慕情」「流れ影」「さぶる子」「黄泉の護符」の全5話を収録。

子連れ狼 11巻

闘いの中で離ればなれとなってしまった大五郎は、一人ぼっちで父を捜して広野をさまよう。人智を超えた強い絆によって結ばれた親子の刺客怨流の旅はいつまで続くのか?収録作「病い星」ほか「十三絃」「詩なるかな屍地」「名もいらず生命(いのち)もいらず金もいらず」の全4話を収録。

子連れ狼 12巻

兵庫、蔵人、軍兵衛と三人の子を一刀に討たれ、深い痛手を負った柳生列堂の怒りは、ついに柳生以上の実力と目される新たな追手を大和柳生の里より送った……その名は喰代(ほおじろ)柳生! 危し一刀親子!! 収録作「乳房(ちち)あらため」ほか「温石(おんじゃく)くずし」「去年(こぞ)今年」「月は東に日は西に」「まろほし豆庄」の全5話を収録。

子連れ狼 13巻

黒押出死(くろおしだし)と異名をとる恐ろしき暗殺集団、喰代(ほおじろ)柳生との死闘。人として武士として生きる道を断たれた一刀親子の前に、悲願成就の日はいつ来るのか?収録作「おねやれ大五郎」ほか「喰代柳生」「羽刺組異聞」「御七里さん」「邪鬼をはらう日」の全5話を収録。

子連れ狼 14巻

牛頭馬頭(ごずめず)を描きし札は冥府魔道の護符なり。刺客を依頼する者はこの護符を古刹の門前に貼るが、逆に刺客の子連れ狼が自らこの護符を貼りたる時は、刺客が刺客に対しての挑戦である。面頬を付けた新たな刺客とは!?収録作「筑紫路」ほか「芋の約束」「女城」「袖志の女」の全4話を収録。

子連れ狼 15巻

眼前にありて見えぬものこそ“草”たる使命なり。柳生の“草”の手練たちの思いもよらぬ忌まわしき秘技が、一刀親子の命を狙う。追いつめられた柳生の手段を選ばぬ恐るべき追撃! 宿命の親と子の運命は如何に!

子連れ狼 16巻

拝一刀の水鴎流浪切の太刀を破るべく、柳生烈堂の編み出した秘術・お手玉の剣を駆使する喰代(ほおじろ)柳生の娘、鞘香との対決。そして、柳生の命を受け一刀親子を追補してきた黒鍬一族の最後の一人が、いまわの際に漏らした柳生封廻状の秘密とは!?

子連れ狼 17巻

ついに柳生封廻状の謎を解き明かした拝一刀。積年の怨みをこめ、柳生烈堂との雌雄を決するため江戸へ向かう。だが、親子の首には烈堂によって五千両という巨額の賞金がつけられていた。行く手には、賞金目当ての賞金稼ぎばかりでなく農民や町人たちも待ちかまえていた。危うし、子連れ狼!

子連れ狼 18巻

多くの民を賞金首五千両の争奪戦に巻き込まぬため、ぷっつりと行方を断った一刀と大五郎。焦る柳生烈堂に将軍は、直属の警固衆・黒門固メ煙止メ衆(くろもんがためけむりどめしゅう)を使えと命じる。身分は足軽なれど、手練の技には凄まじいものがあった!

子連れ狼 19巻

「“子連れ狼”を倒すには手段を選ばぬ! 何としても江戸入りは阻止するのだ!!」と、執念の炎を燃やす柳生烈堂。執拗な追撃を受けながらも、拝一刀親子は来るべき日のために、ただひたすら江戸を目指す!

子連れ狼 20巻

ついに江戸潜入に成功した一刀と大五郎。だが、新たなる魔手が彼ら親子の行く手を遮る。将軍家御膳のお毒見役、唇役(くちやく)阿部頼母。阿部怪異(あべのかいい)の異名をとる異形にしてげに恐ろしき毒を駆使する男の卑劣な技に、狼親子の悲願は成し得るのか!?

子連れ狼 21巻

柳生烈堂は、柳生一門総がかりで一刀親子を一気に倒さんと決意を固めた。一方、親子が刺客仕事で得た生命金で購ったものは、一箱で千余の兵にも勝る南蛮渡来の“投擲雷”だった。白装束を身にまとった親子はいよいよ対決の場へ!

子連れ狼 22巻

ついに、ただ一人となった柳生烈堂。だが、嵐の最中、怪異が開いた水門から濁流が押し寄せ、いまにも江戸市中を水没せしめんと迫り来る! ご府内は、江戸万民は……。一刀親子、烈堂、どうする!?

子連れ狼 23巻

おびただしく横たわる柳生の家士たちのねんごろな埋葬を済ませた拝一刀と柳生烈堂。天地静寂、月下蒼光の八丁河岸に二人は、ついに互の秘技を尽くし雌雄を決せんと立つ。おりしも冬、江戸には雪が降りつつあった……。

子連れ狼 24巻

思わぬところから、柳生封廻状を手に入れた阿部怪異。怪異は公方にそれを披見し、烈堂は公方に糾問されることになった。だが、このことをすでに察知した烈堂は、非常の草触れを出し、天下六十余州の柳生草たちに江戸に集結するよう下知した。

子連れ狼 25巻

烈堂の放った非常の草触れ。次々と全国に伝わる奔草の狼火。築き上げた日々のしがらみを断ち、草たちは一路江戸を目指す。江戸城内に在る柳生烈堂は、阿部怪異の執拗な策略を受けていた。一方、一刀親子は八丁河岸でひたすら烈堂を待っていた…。

子連れ狼 26巻

江戸城にて謹慎の身となった柳生烈堂。城内にて烈堂の命を奪わんとする毒味唇役・阿部頼母こと阿部怪異。一方、烈堂の安否を確かめるため江戸城内へ向かう拝一刀。全国から続々と江戸に集まる柳生の草。柳生の反撃が始まるのか? どうなる、烈堂、怪異、そして拝一刀!?

子連れ狼 27巻

八町河岸原に突き立てられた二本の刀を守る大五郎。だが、突然の大火事で大勢の人々が八町河岸に避難してきた。守れるか大五郎!?一方、策を弄し再び将軍の信任を得た烈堂は、集結した草たちに一刀抹殺を下知する。再び一刀と烈堂の戦いが始まる……。

子連れ狼 28巻

束の間の休息を得、希望に満ちた避難民たちが去った八町河岸は、すでに、冥府魔道に生きる一刀親子と柳生烈堂との最後の戦いの舞台となっていた……。父・一刀は、我が子・大五郎に言う。「生まれ変わりたる次の世でも父は父。次の次の世でも我が子は、おまえぞッ。わしらは永遠に不滅の父と子なり!」時代劇の不滅の金字塔、ついに、ここに完結!