あらすじ結婚して2年。優しい夫と、順調なキャリア。はたから見れば何の文句もつけようがないほどの、“幸せな日々”―――しかし、祥子はそんな日々に閉塞感を覚えていた。自分の気持ちに蓋をし続けながら“幸せな日々”を守っていた祥子だったが、仕事で出会った若きカメラマン・怜に、やすやすと仮面を見抜かれてしまう。「あなたの本当の欲望を撮りたい」私に欲望なんてない、私は皆が望むままに、ただ幸せに、平凡に生きていくだけ――――そう思っていたはずなのに。「良い子」の欲望の本性がいま、明らかになる。