あらすじこの街では、異なる種族のモンスターたちが一緒に暮らしている。ドラキュラの弟の受験を心配する透明人間の姉。メドゥーサの友人の誕生日を祝うために頑張る、人付き合いが苦手なナーガ。身体を鍛えるミノタウロスと、それを見守るフランケン。チョコが苦手な狼男のために、バレンタインデーにクッキーを焼く透明人間。気持ちを伝えてともに行動し、モンスターの種族を超えて心を通わせる。いろんなモンスターがいて、いろんな気持ちがある。だからこの世界はやさしい。心に温かい火を灯してくれるオムニバス。
タイトルで概要を考えてしまったのだけど、『セントールの悩み』に近しい設定なのだと気づいた。 ただ、『セントールの悩み』は女学生ならではの物語。 かつひたすらに可愛い。ノリとしてもそういう空気感がある。 こちらは共学で、どちらかというと少し俯瞰した位置から彼らの日常をほんわか観ているといった感覚。 日常系なんだけど、彼らは人間とは異なるので前提が欠けているため、各人についての説明語りが入る。 そこが毎回楽しみでもあるし、他にはないアクセントにもなっている気がする。 なんともいい読後感が得られる、好きな漫画です。