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出版社で教育書を手がける地味で生真面目な編集者・前西敦子(まえにしあつこ)は、ある日突然、畑違いのエロゴシップ誌を扱う編集部に異動することに。慣れない環境と内容に当然仕事はうまくいかず、追い打ちをかけるように婚約者の浮気現場にも遭遇!度重なるショックに気が動転した敦子は、つまずいた拍子に「江戸」の町にタイムスリップしてしまう。戸惑う敦子だったがなぜか女神様と崇められ、規律に縛られる江戸の女たちの「性」のお悩み相談を受けるハメに!?さらには出版知識を活かして、女の欲望詰め込んだ雑誌を作ったらまさかの大反響……!?――「人は見た目が100パーセント」「すみれ先生は料理したくない」の大久保ヒロミが描く新境地・奇想天外タイムスリップギャグコメディ!!
すみれ先生は料理したくないがめちゃくちゃ好きだったので、同じ作者の新作だ!と気になっていたんですが、昨日以下の衝撃的なツイートを目にしてしまい… https://twitter.com/okubohiromi/status/1572504539110215681?s=20&t=oXp-Rd6AWM35NQIBu0NrYg こういうことって今はさほど珍しくもないんだろうなと思いつつ、たとえ中途半端に終ってしまうとしても読んでおきたいと思ったので早速読みました。(自己配信の可能性にも言及しているし…) 内容としては、地味で勤勉な主人公が異動先の部署で上手くいかず、そのうえ信じていた婚約者の浮気現場に遭遇し、挙句の果てになぜか江戸時代へタイムスリップしてしまうという始まり方です。現代の知識を持っているがゆえに、わかり易くいうと「女子力の神」みたいな存在の艶姫神様と勘違いされ、江戸女子たちの様々なお悩みを解決すべくサポートするという展開。 自分が面白いと思ったのは、出版社勤務の編集者という設定なので主人公が「女性による女性のための本を作ろう」と思うようになるところ。当時は明らかな男性優位社会。女性はサブ的扱い。そんな自分の夢や希望が叶わないことが当たり前の時代に、少しでも彼女らの日常が彩り輝くコンテンツを作ろうという方向に向かうのが良いですね。 冒頭に書いたとおり悲しい現実がありますが、少なくとも1巻ではものすごく続きが気になる終わり方をしています(そりゃそうだ)。ひとまず2巻を楽しみに待つことにします。応援しています!