あらすじクラ人による侵略の牙がいずれ自分たちを滅ぼすと悟ったユーリは、愛すべき大切な家族や仲間を守るための力を手に入れるべく、起業し商売をするという、意外な一手を打つのだった。羊皮紙に代わる「紙」作りに商機を賭け着実に業績を伸ばすも、そんな彼の活躍は既得権益を貪る権力者・七大魔女家の目に留まり妨害を受けていく。さらにその魔の手は親友ミャロにも迫り―― 「これは…俺に売られた喧嘩だ」 誰であろうと愛する者を傷つけることは許さないこれは後に「魔王」と称される男が歩む覇道の記録。
主人公は川に落ちた少女を助けようとして亡くなり、異世界に転生したユーリという男。 前世では両親の愛情を知らずに育った彼は、転生した異世界では牧場を営む優しい両親に恵まれ、前世から引き継いだ知識も駆使して優秀な子供に育っていきます。 そんなある日、自分の生まれた国が隣国からの侵略を受けていることを知ったユーリは、 実は武人階級であった父親の家系の事情も絡み、その戦火に巻き込まれていくことになります。 物語の序盤からとても穏やかな雰囲気で物語が進み、戦争の話が見え始めた後もユーリの振舞いは常に冷静かつ聡明で、落ち着いた雰囲気のまま展開していきます。 しかし、物語が進むにつれて徐々に戦争の影がユーリに迫ってくるのが感じられ、単行本帯の“やがて少年は─「魔王」となる”という一文も相まって、今後どのような展開が待っているのかとても気になる作品です。 1巻まで読了