あらすじ

港街、第6の大量絶滅、運命の恋―― 世界に、何が起きているのか。ある教師―― 深澤睦美と、ある生徒―― 椎良洋紀が、運命の再会を果たした頃。同じ地球上では、“何か”が進行していた。一方、ある刑事―― 椎良の父・和洋は、失踪した教師―― 浦井の行方を追ううちに、かつて浦井の同僚であった睦美に辿り着く。誰にも言えぬ秘密を抱えた睦美。彼女に恋をする椎良から必死に距離を取る、その脚は、“鱗”に覆われていた―― 失踪した浦井の行方は。睦美の抱える秘密とは。そして、少年の恋は……何処へ辿り着くのか。『バジーノイズ』で鮮烈連載デビューを果たした俊英・むつき潤が描く、“終末”と“再生”の恋。物語の核心へと潜る、第2集!! 原案:麓 貴広『この醜く美しき世界』
ホロウフィッシュ 1巻

世界が滅ぶ時、一緒に死にたい人はいますか 2019年、3月。静岡、海沿いの街―― 母親を亡くした過去を引きずる、高校一年生の椎良(シイラ)と、彼に片想いをする幼なじみの杏子(アンコ)。いつか大きな地震が来て、この街ごと海に沈んだとしても構わないという少年と、彼と生きていくために、一緒に東京へ行こうという少女。いつまでも続くかと思われた、生ぬるい液体に包まれたような日々。“だけどあの日……椎良はあの人に出会ってしまったんです” ――訪れてしまった運命の出会い、走り出す恋。それは、背後に忍び寄る不穏な事件の気配もまだ遠い、春のできごと―― 『バジーノイズ』で鮮烈連載デビューを果たした俊英・むつき潤が描く、“終末”と“再生”の恋物語、開幕。原案:麓 貴広『この醜く美しき世界』

ホロウフィッシュ 2巻

港街、第6の大量絶滅、運命の恋―― 世界に、何が起きているのか。ある教師―― 深澤睦美と、ある生徒―― 椎良洋紀が、運命の再会を果たした頃。同じ地球上では、“何か”が進行していた。一方、ある刑事―― 椎良の父・和洋は、失踪した教師―― 浦井の行方を追ううちに、かつて浦井の同僚であった睦美に辿り着く。誰にも言えぬ秘密を抱えた睦美。彼女に恋をする椎良から必死に距離を取る、その脚は、“鱗”に覆われていた―― 失踪した浦井の行方は。睦美の抱える秘密とは。そして、少年の恋は……何処へ辿り着くのか。『バジーノイズ』で鮮烈連載デビューを果たした俊英・むつき潤が描く、“終末”と“再生”の恋。物語の核心へと潜る、第2集!! 原案:麓 貴広『この醜く美しき世界』

ホロウフィッシュ 3巻

君も―― 魚になりたい? 恋した女性教師の脚は、奇妙な“鱗”に覆われていた―― 海辺の街に忍び寄る、謎の奇病。次第に距離を詰める睦美と椎良だったが、椎良は遂に彼女の秘密を知ってしまう。「誰にもうつしたくない」 「私は私で終わらせるの」 一方、椎良の父である刑事の和洋は、元教師・浦井失踪事件の鍵を握る睦美を追ううちに、椎良のクラスメイトで問題児・井崎に接触する。次第に張り巡らされていく、椎良と睦美、二人への包囲網…… 引き金を引くのは誰か。そして事態は、思わぬ方向へと急旋回を始める―― 『バジーノイズ』で鮮烈連載デビューを果たした俊英・むつき潤が描く、“終末”と“再生”の恋。加速する物語、深く潜れ。待望の第3集!! 原案:麓 貴広『この醜く美しき世界』

ホロウフィッシュ 4巻

僕は、先生と生きたい。「先生とならそこが陸の上でも、海の底でもいい」 睦美と一緒に、自らも“魚になる”運命を選んだ椎良。母を自死で亡くして以来、生きることに消極的だった彼が遂に見出した希望は、“終わり”と紙一重だった―― 一方、椎良を心配する幼なじみの杏子は、好奇心から睦美の秘密を嗅ぎ回るクラスメイトの井崎と合流。共に睦美の行方を追うことに。そして、睦美の元担任・浦井の失踪事件を調べていた刑事であり椎良の父である和洋もまた、ある重大な事実に突き当たっていた。点と点が線を描きながら交錯を続け…… 椎良と睦美の安息の地を侵す者は誰か――!? 『バジーノイズ』で鮮烈連載デビューを果たした俊英・むつき潤が描く、“終末”と“再生”の恋。物語は底の見えぬ深さへ……待望の第4集!! 原案:麓 貴広『この醜く美しき世界』

ホロウフィッシュ

青春漫画で話題沸騰中な作家の新作はサスペンスホラーだった

ホロウフィッシュ むつき潤
さいろく
さいろく

バジーノイズが映画化され話題沸騰中(古い?)のむつき潤センセーの新作。4巻が出ました。今から読むけど読む前に3巻までの感想で。。 学校の先生がこんな色気があったらたまらんやろ!っていう高校生らしい感情も持ちつつ、急展開すぎる悪夢が波のように押し寄せてくる不思議な物語。 悪夢の展開は急だけど、主人公の彼の判断もまた急で、そこがとても若くていいなって感じられる。決断を一瞬で出来るやつは強い。 まるで呪いのようなこの波、大人になると理解しないと前に進みづらいところだけど若者らしく感情に従ってぶち当たっていくところが読んでいて応援したくなる。 この愚かさと表裏一体な真っ直ぐさは、前作バジーノイズがストレートで眩しかったあの感じと少し近い。 スピード感のあるコマ展開・テンポを見せておきながらも、急に直面する悪夢のような現実が読み手の時を止めてくる。 「あ、これホラーだ」って思わされるのがとても良い。 3巻のラスト、すごい真っすぐで良かったけど悪い結果が見えてくるとこでもあったので4巻めっちゃ気になるところ。今から読みます。