あらすじ

桃田辰樹、45歳。漫画家。すっかり心の距離ができてしまった15歳の息子を通して、俺は1982年、15歳「当時」の自分を思い出し始めた。親、友人、先生、殴られた痛み、そして今は変わってしまった風景。ハンパものだった「痛い」過去を思い出すことは、俺にとってどういう意味があるのだろうか。その答えを探るために、物語は1982年の記憶のさらに奥へ――
15 1/2(FIFTEEN HALF)(1)

今から30年前の1982年――。青春真っ盛りの俺は“中学浪人(チューロウ)”だった。15歳、最も多感な時代を地方都市・大分で、チューロウとして過ごした俺。普通の人にとってはマイナスでしかないだろう1年。でもそのマイナス1年が、今の俺という人間を作った。ところで今の俺は、幸福だろうか?2013年の俺は、もう一度、1982年の俺に会いに行く。『しっぷうどとう』『月明星稀―さよなら新選組―』の盛田賢司が描く自伝的青春譜!!

15 1/2(FIFTEEN HALF)(2)

桃田辰樹、45歳。漫画家。すっかり心の距離ができてしまった15歳の息子を通して、俺は1982年、15歳「当時」の自分を思い出し始めた。親、友人、先生、殴られた痛み、そして今は変わってしまった風景。ハンパものだった「痛い」過去を思い出すことは、俺にとってどういう意味があるのだろうか。その答えを探るために、物語は1982年の記憶のさらに奥へ――

15 1/2(FIFTEEN HALF)(3)

半端な時代の青春は、そして今の俺はどこへ行き着く? 注目の第3集! 桃田辰樹、45歳。漫画家。すっかり心の距離ができてしまった15歳の息子を通して、俺は1982年、15歳「当時」の自分を思い出し始めた。冷えきった関係だった息子と、会話を通して少しずつ関係を修復しはじめた辰樹。だが、あの時代を思い出すことには、果たしてどのような意味があるのか。中学浪人時代の記憶の、奥へ奥へと進んだその先には、何が待っているのか――。