あらすじ「貴方が生きてるこの世界が好き。……ありがとう。生まれてきてくれてありがとう」。ドはまりした乙女ゲーム“君春”、そのモブに転生したことに気づいた私は、最推しキャラ、虎雅さんを見て、即、告白した。その日から、虎雅さんの電話はなによりも優先、呼び出されれば秒で馳せ参じる。とにかく、虎雅さんを見ているだけでもう毎日泣けてくる。ああ幸せ……。でもそんな私を見て、虎雅さんが困ったような、悲しそうな顔で「お前の気持ちを利用してるとしても、いいのか?」なんて言ってきて――。