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江戸後期。現代につながる食文化が確立しはじめた、享楽的な町人文化の時代。御家人・火村魂之助は時折、剣術の腕を活かし用心棒をしていた。ある夜、突如として現れた「食材の魂」たち。死んだ父に生前、粗末に扱われ成仏できなかったと言う…。魂之助は「百八つの魂」を成仏させないと、死んでしまう呪いをかけられ…!?
江戸後期。現代につながる食文化が確立しはじめた、享楽的な町人文化の時代。御家人・火村魂之助は時折、剣術の腕を活かし用心棒をしていた。ある夜、突如として現れた「食材の魂」たち。死んだ父に生前、粗末に扱われ成仏できなかったと言う…。魂之助は「百八つの魂」を成仏させないと、死んでしまう呪いをかけられ…!?
料理漫画でよくある「こんなんじゃダメだガシャーン」「これは失敗作だバシャー」みたいなシーンに心を痛めたことはありませんか。わたしはあります。 そりゃ野菜とか牛乳とか腐らせてしまったこともあるし、子どもの頃に給食を残したこともあるし、いついかなるときも食べ物を無駄にせず生きてきたとは言えないけれど…まだ食べられるものを捨てるというのは罪深い行為だと思う訳です。 そんな食べ物ガシャーン系主人公に読ませたいのがこの作品。 御膳所で不可解な死を遂げた主人公・魂之介の父。なんと父は粗末に扱ってきた食材の魂に呪い殺されたのだという。 その呪いを解き、成仏させなければ魂之介も呪い殺されてしまう…。 見てるか!?(ごく一部の)料理漫画の主人公よ!!と言いたくなるようなあらすじです。 人間から見たら野菜も魚も肉も食材ではありますが、もともとは命であるということを様々な角度から教えてくれます。 食材が人間に見える呪いがかかったお話はなかなかグロい描写がありますが、命をいただくってこういうことなんだよなあ…。 命によって生かされているということを改めて学べた作品でした。 ここまで読んでくれた方にはもちろんこの漫画を読んでほしいけれど、それ以上に失敗だガシャーン系の料理漫画キャラに読んでほしいです…!