あらすじ転生者の常磐(トキワ)、タイムトラベラーの浅葱(アサギ)は、転生とタイムトラベルの謎を少しずつ紐解きながら仲間と楽しい日々を過ごしていた。しかし、浅葱の次のタイムトラベルが刻一刻と迫っており…。「――さようならあなたと過ごせて楽しかったです」転生者×タイムトラベラーが織りなす、時と時代をかけたサイエンスファンタジー最終巻。
いとこ同士で同居している36歳の常磐と一回り年下の浅葱。2人にはそれぞれ自身の存在に関わる大きな秘密がありました。 常磐の秘密は「前世3つ前までの前世をあわせた4回分の記憶があること」。 そして浅葱は「1年ごとに違う時代に時間跳躍をしてしまう"タイムトラベラー"だということ」。 普段は会社員とフリーターとして普通に生きている彼らでしたが、ただの同居人だった2人の人生の歯車は物語が進むにつれて少しずつ噛み合い始めます。 また、2人の過去と現在を描いていく中で、2人の周囲の人々も彼らの物語に大きく関わってきて、さながら群像劇のような雰囲気も醸し出して来ます。 物語の歩みとともに徐々に情報が明かされていくこの物語の先に「全員が幸せになる結末」が待っているのかは分かりませんが、結末に至るまでの少しの間、その重厚なストーリーを楽しみたいと思います。 2巻まで読了。