あらすじ世界大戦が終結し、日本が急速に発展を遂げていた時代。それでも、都市から遠く離れた地では、昔ながらの因襲が色濃く残る頃── 双子として生まれた白神兄弟は、10歳の時、ある不思議な光景を見た。死装束を纏った双子が、村の大人たちによって小舟に乗せられ、川へと流されていたのだ。そのただならぬ様子に、二人は慌ててその場を去った。それから数年後、白神兄弟はあまりに禍々しい村の実体を知る。古来双子に強いられてきたという、過酷で儀式。不吉だと忌避される双子たちが堕ちゆく、狂虐の色地獄!