柴崎陸の両親は元極道の祖父から結婚を許されず、駆け落ちして辛酸を舐めたあげく若くして死んだ。10歳で柴崎家に引き取られるも、祖父に対し素直に好意を示せない陸が唯一心を許したのが、頑ななまでの忠実さで自分に尽くす秋信だった。そして10年が過ぎ、陸の祖父が病に倒れる。その弱った姿に自分でも意外なほど動揺し、祖父の最期の望みを何とか叶えてやりたいと、祖父の望む女を娶り曾孫を作ると口走る陸。常と同じく淡々と陸の意を受けた秋信だが、その目には誰も知らない異様な光が宿り始めていた…搦め捕られて、堕ちていく。宿業の主従愛!