あらすじ

羊の皮を被った狼・旭次郎。彼が中学生の時、伊丹総業の秘書室長だった養父は、本社ビルの45階から飛び降り自殺をした。養父は本当に自殺だったのか…。死の真相を探るため伊丹総業に入社した次郎は、伊丹総業の創業者で、役員たちが御上と呼ぶ、オーナーの伊丹三樹夫に近づこうとする。そして、次郎は軍資金調達のため、非合法カジノを襲撃するが…。
野獣の都(1)

毎日決まった時間に家を出て、社員食堂で昼食をとり、帰宅時には真っすぐアパートに帰る…仕事もできない役立たずの旭次郎。だが、武器商人から拳銃を買い、その商人を撃ち殺した時、彼は羊の皮を被った狼へと変身した。次郎が武器を手に入れた理由とは!?そして、その次郎を1年間監視し続けていた高木美玲。誰が何の目的で監視を命じたのか…?

野獣の都(2)

羊の皮を被った狼・旭次郎。彼が中学生の時、伊丹総業の秘書室長だった養父は、本社ビルの45階から飛び降り自殺をした。養父は本当に自殺だったのか…。死の真相を探るため伊丹総業に入社した次郎は、伊丹総業の創業者で、役員たちが御上と呼ぶ、オーナーの伊丹三樹夫に近づこうとする。そして、次郎は軍資金調達のため、非合法カジノを襲撃するが…。

野獣の都(3)

養父の自殺に疑惑を抱いた次郎は、養父が勤めていた伊丹総業に入社し、死の真相を探る。実力者・栗田常務を罠にハメ、社長室審議役となった次郎は死の核心に近づくが、栗田は、人間を殺すことに快楽を感じる警備部長の犬山を使い、次郎の養父が謎の死を遂げた、本社ビルの開かずの間に次郎をおびき出す。そして、生死を賭けた死闘が始まる…。果たして次郎は、犬山を退け、真相に辿り着くことができるのか?旭次郎の復讐譚、ここに完結巻。