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誇大妄想持ちで不運な女・ロザリアは獄中にいた。親に捨てられ、孤児院にもなじめず、スリ稼業の果ての投獄。しかし魔女・メルディに出会い運命は変わる……いや巻き戻る。メルディの魔法の力はタイムリープだったのだ。魔法の力で幼少期にタイムリープ!自分を傷つけてきた相手に復讐を開始。そしてロザリアは魔法の力と奸計で伯爵の養女にまで成り上がる。伯爵家での恵まれた環境の中で幸福を感じつつも、目障りな者はためらいなく殺すロザリア。その欲望と誇大妄想はとどまることを知らず暴走する!第2巻では王妃の座を目指すのに邪魔なライバル令嬢と戦う、令嬢殺戮編が開幕。心優しい素朴な令嬢も、病を抱えた薄幸の令嬢も、魔女を従える高慢な令嬢も容赦なくぶったおす。そんなロザリアを追い詰める探偵・パメラも大活躍。さらに事件の裏に潜む黒幕も登場。大ボリュームの第二巻でもロザリアは大暴れ!
すごいスピード感、美しい女性キャラたち、下劣な貴族の描写 そして魔女。 中世のイメージそのままに、メガロマニア(誇大妄想狂)と主人公ロザリアの名前をかけたものと思われるタイトルに相応しい内容。 あと、なんとなく本作の造りが面白いなと思った。 魔女の魔法発動の"条件"であったり、進撃の巨人の登場人物のようなキャラ設定だったりがうまく噛み合っていて、スリルというか不気味な爽快感と疾走感がある。 最近流行りのほんわかオマケ漫画が数ページついていたりして、和ませようとしてくる裏面も見せつつ表舞台ではロザリアを筆頭とした殺戮が繰り返されている。(なんとなくここはギアスっぽさを感じた) 他にも絵柄が少し鈴木央センセイっぽいのでディアンヌっぽく見えたりして、色々とオマージュというか親しみのある作品ばかりで形成されたコラージュ作品を見ている時のような感覚がある。 もちろん、読んでいる時にずっとそうなわけではなくて、あくまでその瞬間瞬間でフラッシュバックされるだけなんだけど。 いずれにしても、続きを早くくれと思う作品。