大学生の松本美咲は、無名の陶芸家だった亡き父・竜雪の後を継ぎ、陶芸の道に進む決意をする。美咲の父が遺した緋色の器を見た人間国宝・一柳陶王もライバル心を燃やす。一方、陶芸家に弟子入りした美咲は、練りの出来上がりで勘当されてしまった…! 萩が舞台の陶芸ロマン!
独立して窯と店を持った美咲だったが、まったく売れない日々を送っていた。しかし、初めて湯飲み茶碗が売れ、実力派陶芸家と焼物勝負をすることに…。亡き父の登り窯を初窯焚きで焼きあがった作品を見て、緋を走らせる手がかりをつかむ美咲だったが……
鬼頭との夏蜜柑ゼリーの器対決を経て、丹波赤土部勝負で選抜された美咲だったが、選抜から外されそうになる。なんとか参加を認められ精鋭たちと研究に奔走する美咲は、焼かれた壁を見て緋のヒントを得るが……
丹波赤土部勝負の決勝で失敗した美咲だったが再挑戦し、最終審査で審査員の目にとまり…? 赤がテーマの食の器対決に参加した美咲は、無名異焼職人の千蔵の下で修業をし赤の秘密をつかもうとするが……
和食の帝王の作品の器をつくることになった美咲は、味噌汁の器をつくることにする。そのために初めてジェット窯を使うが……。偶然できた緋色を出した作品で「美食の儀 十二品目勝負」を勝ち抜いた美咲は、続く「朝食の儀」で優勝を争うことになるが……。
優勝で得た1億円の融資を元に焼物横丁の構想を実現するため奔走するが、窯元の反応は芳しくなく相手にされない。横丁の実現を賭け、「お菊の皿」を再現する勝負で実力派陶芸家に挑む美咲は何者かに妨害されるが……
窯が壊れてしまった美咲は、勝負までの1週間天狗山にこもり穴窯で作陶する。思ったような作品ができなかった彼女はショックと疲労で倒れるが…。緋に関わる文献を探し求め美咲がたどり着いた代目誠は彼自身も緋を追っていたが、落盤事故で記憶喪失になってしまい…… 陶芸ロマン、ここに完結!