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本庄敬は北海道寿都郡寿都町の出身です。この地名を「すっつ」と読める人は北海道在住者でもそう多くはありません。私は読むことができますがその場所を地図上指し示すことは簡単にはできません。
札幌から見ると函館方面は半島のような地形となっており,寿都はその北側にあり日本海に面しています。といってもこの地域は広くて探すのは難しいので,長万部のほぼ真っ直ぐ北側だと覚えておくと分かりやすいでしょう。
長万部は南側の噴火湾に面しており,室蘭本線の起終点であり,函館本線との中継駅です。もっとも洞爺湖の北側には留寿都(るすつ)という町もあり,読み方の難しさもあり,本当に知られていないところです。
寿都町は寿都湾に面しており,人口は約3300人,1975年に比べると半減しています。主要な産業は漁業であり,本庄の実家の職業も漁業でした。
本庄は寿都高等学校(この高校は現在もあります)を卒業後,東京の専門学校に進学します。石川サブロウのアシスタントを経て1986年に「北へ ―君への道―」が手塚賞に準入選し,「週刊少年ジャンプ増刊号」で漫画家としてデビューしました。自然や食を題材にした作品が多いようです。
本庄が東京に出てきてから長い年月が経過していますが,故郷の寿都町とのつながりは続いているようです。「彼の公式サイト」には現在でも町役場から広報を送ってもらっているというニュースが掲載されています。
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2000年頃の作品。政府開発援助(ODA)により、発展途上国の農業開発に携わる主人公を軸に環境問題を題材としたヒューマンドラマ。しばしば日本企業や日本人が悪として描かれ、読めば読むほど不都合な事実を知ることが多い。純粋まっすぐな少年期に読んだ事もあってか、この作品が掲げる思想にとても感銘を受けていた。特に、作中に登場する「シードボール」というアイデアが持つ可能性は素晴らしかった。誰でも簡単にできる方法で、粘土に種子を入れて団子を作り、それを砂漠に蒔いて緑化するというものだった。いつか本当にこれに近いアイデアが、世界の砂漠化問題を解決するんじゃないかと信じている…。原作は『MASTERキートン』の勝鹿北星(ラデック・鯨井)なのは後で知ったことだが、原作としてはキートンの次に手掛けた作品となる。キートンと同様、世界を舞台にした作品の視野はやはりとてつもなく広かった。