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天使と悪魔が同居しているような肉体を持つ日本人女性、ヨーコ。彼女はマダム・クロードの娘になるため、フランスのパリにやって来ていた。政財界に顔が利き、夜の実力者と言われているマダム・クロード。彼女の娘とは超高級娼婦たちを指し、そのことを知らない者はいなかった。ヨーコは、パリで殺された恋人の死の真相を探るため、娼婦になることを決意していたのだ…。
ヨーコの恋人・朝日奈は、パリのマレー地区のアパートの一室で射殺された。彼の死の秘密を握るのはコロネル・Kと呼ばれる男。世界中の紛争に暗躍しているという噂のあるコロネルだが、誰もその素顔を見たことがない。そのコロネルがマダム・クロードの館に現れるという、不確かな情報を頼りに娼婦となったヨーコは、ある日、マダム・クロードの部屋で、ある物を見つけて…。
射殺されたヨーコの恋人・朝日奈の死の真相を知るという男、コロネル・Kに会ったヨーコだが、謎は深まるばかり。その後、娼婦として中東の国に赴いたヨーコだが、フランスに帰るなり、命を狙われる。ヨーコの危機を察知したマダム・クロードは、ヨーコの身をパリから隠すため、スペイン社交界の異端児と呼ばれるパサモンテ侯爵のもとへヨーコを送るが…。
マダム・クロードの館で高級娼婦となったヨーコは、殺された恋人・朝日奈が中東のS共和国の革命軍に身を投じていたこと。革命の成否を左右する任務を担ったものの、彼の謎の行動により、革命が失敗していたことを知る。その任務を何らかの形でヨーコに託したのではないか…という疑いがあるため、ヨーコは命を狙われているという。そして、朝日奈を殺したのは自分だと告白したコロネル・Kは、朝日奈についてよく知っている人物のもとへヨーコを連れて行くが…。
勝利は確実と思われていたS共和国革命軍が壊滅したのは、ヨーコの恋人・朝日奈の裏切りによるものだったが、その裏で、シャウドの極秘資料をペンカメラで撮影し、それをヨーコに託していたことがわかった。中東の動乱の渦中で、恋人の死の真相を突き止め、マダム・クロードとコロネル・Kの辛く悲しい過去を知ったヨーコは、彼らのもとを去る…。それから１年後、ヨーコはあてのない旅を続けていた――。
傷ついた心を癒すため旅に出たヨーコが、マダム・クロードの館の高級娼婦として、再び戻って来た。先進国経済会議が終わり、各国のVIPたちが集まる特別なパーティーで、マダム・クロードの娘たちが接待することに。その会場で、ひと目見てヨーコを気に入ったコーディエは、ヨーコへアプローチをかける。しかし、日本人の護島という男が仕事の取り引きの条件として、ヨーコを譲ってくれないかと提案する。そうしてヨーコは、護島と二人でパーティー会場を後にすることになったが…。
マダム・クロードの館のフィユ高級娼婦のヨーコは、大富豪のアステロから憧れの南仏サン・ジャン・ド・リュズに誘われる。だが、ヨーコの相手はアステロではなく、彼の息子で14歳のアンリィだった。母親を早くに亡くし、女性に興味を示さないアンリィ。自分の知り合いの中で一番ステキな女性であるヨーコに、女の素晴らしさを教えてやってほしいと頼むアステロの親心だが…。
フィユとして、マダム・クロードの館で４年間ナンバーワンの座にあった、ルックスにもセックスにも自信のあるエバ。しかし、１年前にやって来たヨーコにその座を奪われてしまった。嫉妬心からエバは、恋人のチャーリーに、ヨーコの恋人になって彼女のことを詳しく調べてほしいと頼む。特にヨーコのセックス・テクニックについてと…。
ある日、マダム・クロードの館へ、女優のブリットとライターのウイリアムスが取材のために訪れる。その後、彼らのプライベートパーティーに押し掛けたヨーコらフィユたちだったが、ヨーコはそこで…！フランスで射殺された恋人・朝日奈卓。その死の真相を探るため、マダム・クロードの館で娼婦となり、男たちに身を委ねてきたヨーコ。多くのことを経験し、時に死の危険にすら晒されたが、その彼女を巡る人間ドラマも、ある男の出現で大きく揺れ…いよいよ完結！
