あらすじ

大きくなったアキちゃんは、おじいさんが作ってくれた 特製の車イスに乗って、中学校に通うことに。アキちゃんを受け入れてくれる メガネの森くんというお友達もできて、おじいさんもなんだか一安心? ああ、アキちゃんがいつまでも幸せででありますように!
アキンボー 1巻

ある日、海岸を散歩していたおじいさんと愛犬のフジオが見つけたのは、なんと人魚の赤ちゃんでした。アキちゃんと名付けたものの、奥さんを早くに亡くして子供のいなかったおじいさんには、子育てのことは何にもわかりません。しかも相手は人魚の赤ちゃん! 何を食べさせたらいいのか、人魚の生態なんてわからん! そんなおじいさんの悪戦苦闘、孤軍奮闘の人魚の子育てが始まります!!

アキンボー 2巻

おじいさんと暮らすことになった人魚のアキちゃんは、すくすく育ちしゃべれるようになりました。人魚の生態はまだまだ謎だらけだし、人魚育て仲間もいないし、アキちゃんはだんだん生意気になるし…。それでもおじいさん、めげずに楽しく子育て中!

アキンボー 3巻

大きくなったアキちゃんは、おじいさんが作ってくれた 特製の車イスに乗って、中学校に通うことに。アキちゃんを受け入れてくれる メガネの森くんというお友達もできて、おじいさんもなんだか一安心? ああ、アキちゃんがいつまでも幸せででありますように!

アキンボー

びっくりするくらい名作だった

アキンボー 下吉田本郷
かしこ
かしこ

下吉田本郷先生の代表作といえば「万福児」ですね。このイメージがとても強いので「アキンボー」を手に取った時も、ほのぼのギャグ漫画なのかな〜?と思っていましたが、最終的に私の心の名作10選に選ばせて頂きました。 詳しく説明すると、妻に先立たれて海辺の家に犬と二人で暮らしていた元大工のじーちゃんが人魚の赤ん坊のアキちゃんを拾って育てる話なので、ほのぼの育児ギャグ漫画といっても間違いではないです。小さい頃のアキちゃんのふてぶてしさは万福児の福志にも似ているし、そんなアキちゃんとじーちゃんと犬のフジオのやり取りはめちゃくちゃ面白いです。しかしこの物語は赤ん坊だったアキちゃんが中学生になるまで続きます。じーちゃんにはアキちゃんを人魚として育てるべきか人間の女の子として育てるべきかという葛藤が生まれたり、アキちゃんも成長して外の世界が見てみたくなり学校に行ったら初めてじーちゃん以外の人間との出会いがあったり、色々あるんだよ………。 最後まで読むと、こんなに立派に育てたじーちゃんは偉いし、アキちゃんがいつまでも幸せでいられるように願わずにはいられない。すごくいい漫画なんです。