あらすじ人生あきらめ奴隷おじさん×がんばりや少女、想い想われ身分差ぐらし。「誕生日プレゼントのお礼がしたい!」ウィリアムのため、タニアは初めての編み物に挑戦! 一方ウィリアムは、異国の雑貨を取り扱うラウルのお店で働き始めたけど……覚えることが多すぎて大混乱。匂いに敏感なスキルを活かして、ご主人のために頑張ります! 「キミを絶対しあわせにしたい――!」家族になりたいふたりが贈る、あったか切ない身分差同居譚。
ちょっと薄汚いおじさん奴隷(獣人)と親が居なくなった少女の尊い絆の話なんですけど、奴隷を買ったり売ったり捨てたりが当たり前にあって、さらに奴隷の中でも若ければ若いほど価値があるのでその多くが子供だったりして、その世界観を踏まえて読むと、正直切なさが勝ってさほどキュンキュンはしません。それが悪いとかではなく、奴隷を家族として扱うという非常識を自分たちの中で常識にしようとする様子は純粋にぐっと来ますね。今のところ首輪が外れる未来は想像できないけど、ふたりは本当に家族になれるのか見守りたくなりました。