黒の大公と銀の姫君

黒の大公と銀の姫君

「愛している。俺だけのセレス。俺だけを知ればいい」■テラコッタ王国第九騎士団長のセレスティーナは、己が主アリエノール王女の旅に同行し、隣国ハイドフェルド大公国まで赴いていた。幼少期をハイドフェルドで過ごしたセレスティーナには懐かしい場所。『君にこれをあげる。君が大人になったら結婚しよう』伯爵令嬢だった当時の記憶が蘇り、大公の子息オリバーからネックレスをプレゼントされたことを思い出す。旅先のパーティー会場で大公となったオリバーと再会し、胸に秘めていた淡い気持ちが燻り出す。「お前は帰さない」オリバーに宣言されたセレスティーナは激しく求められ、味わったことのない快楽に襲われて――
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