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押しかけ女房の秘密のレシピ
押しかけ女房の秘密のレシピ
アドウマドカ
アドウマドカ
あらすじ
究極の手料理と私、どうぞ美味しく召しあがれ!■大事な時に発熱するという体力不足から、茶道の家元の跡継ぎ候補を外された翠は、義兄の誘いに乗って東北の大学へ通っていた。そのキャンパスで出会った医学部生の豪介。端正な顔立ちで武士のように凛々しいが、武骨で潔癖で付き合い辛いという噂の彼に一目ぼれをする。義兄の応援のもと、翠は得意の手料理で、豪介を落とそうと一念発起。しかし豪介は、なんと三大欲を失っていた。そんな彼を助けるための手料理と、そして自分自身も美味しくいただいてもらうために、翠は究極のレシピで攻めていく!
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おちこぼれナニーは公爵様の愛に包まれて

おちこぼれナニーは公爵様の愛に包まれて

父が亡くなり家族を養わなくてはならなくなった19歳のアメリアは、厳しいと評判のナニー養成学校に通っている。メソッドを学習しつつも子どもが大好きで激甘なアメリアは、子どもたちに大人気。ある日、ローズ院長からの推薦で名門ボードマン家へナニーとして派遣されることになったアメリア。そのお屋敷では、議員で昆虫研究家でもある若き領主ダニエルが、二歳の男の子エミールを育てることに疲れていた。エミールを一緒に育てていくなかで、三人は次第に疑似家族のように親しくなっていく。アメリアは、ダニエルの誠実さや男らしさに急速に惹かれていくが、ダニエルとアメリアは、旦那様と使用人という関係である。更には、なぜか不在とはいえボードマン家には夫人がいるはず。好きになってはいけない相手だと自分の気持ちを封じ込めようとするアメリア。それなのに、ダニエルはアメリアに「もっと君と一緒に過ごしたい」と告げてくる。
忘れられた令嬢~暴君王は何度も恋に落ちる~

忘れられた令嬢~暴君王は何度も恋に落ちる~

父を亡くし母と二人で喪に服している没落領主の娘シャーロットは、ある日城の近くで若い男性が倒れているのを見つけた。謎めいた男を城に連れて帰ったが、彼の持ち物はラウリと刺繍された麻袋が一つ、そして大変な美貌だった。母の計らいで彼の看病をするシャーロットはたちまち彼に惹かれていく。一方のラウリはシャーロットに「隣のベッドで寝て欲しい」と願う。それに対して母が出した条件は「シャーロットと結婚しエングルンド領主となること」。ラウリはその条件に頷き、二人は新婚生活を送るが幸せな日々は長くは続かない。王都から捜索隊がやってきたのを皮切りに、ラウリを陛下と呼ぶ男が現れ、必ず迎えに来ると言い残して王都へと旅立つ夫。しかし迎えのないまま季節が過ぎ、居ても立っても居られず王都へ向かったシャーロットに投げかけられた言葉は「おまえ…誰だ?」シャーロットは記憶を失った美貌の王に語る。二人の愛と幸せだった北国での日々を――。
花嫁は復讐の罠に落ちて

花嫁は復讐の罠に落ちて

伯爵令嬢のフェリスは、字のあまり綺麗ではない父の代筆を行っている。相手や状況に応じて書き分ける筆致の持ち主でいつしか評判になっていた。ある日、ローランド・ディルビーとい名の男爵家の当主からいきなりプロポーズをされる。驚くフェリスに対し、父であるターナー伯爵は友人の息子という理由で了解してしまう。そして花嫁修業の名のもとにディルビー男爵家に行くことになったのだが、そこでなんと伽を教える学校へ通わされ、あられもない姿で未来の夫を喜ばせる方法を教え込まれる。さらに式も挙げていないのにローランドに処女を捧げてしまう。戸惑うが、身体ははしたなくローランドを求めてしまう。身も心も溺れてしまったと悟ったフェリス。だが、同時にローランドの二面性に気づいてしまい、愛を疑い始めるが――。
男装薬師と女神の秘薬

男装薬師と女神の秘薬

女は薬師にはなれず、手伝うことすら許されない――そんな厳しい規定がある中、薬師になりたいヴィヴィアンヌは男装をして天才と謳われる腕利きのジュリアンのもとへやってきた。逞しく、凛々しく、そして優しいジュリアン。一目見て恋に落ちてしまう。だけど女であることが知られたら、自分ばかりかジュリアンまで罰せられてしまう。恋心を胸中深くに沈めて誠実に働くヴィヴィアンヌであったが、ある日、ジュリアンが開発した“女神の秘薬”と呼ばれる媚薬を吸ってしまう。息苦しいほど身体が火照り始めた途端、性の扉が開かれた! ジュリアン先生が愛しい……秘薬によって抑えていた想いが激しくこみ上げてくる。そして看病してくれるジュリアンが汗を吸ったシャツを脱がして――とうとうジュリアンに女であることがバレてしまった!
豪傑の王子と悲しみの銀豹姫

豪傑の王子と悲しみの銀豹姫

昼は銀色の豹、夜は麗しい娘――フロイラインはそんな悲しい運命を背負った姫だった。物心ついた時には黒い森にある古城で家令のアイネイアスと二人きり。心は後ろ向きになるばかり。いつものように森の中を駆け回っていたら、美麗な男と遭遇する。珍しい人間との遭遇にフロイラインの心は弾み、つい彼の頬をぺろぺろと……。楽しい時間は束の間。夜の帳が降り始めるとフロイラインは慌てて古城に戻ってきた。ところが男は豹の足のフロイラインを追いかけ、古城にやってきた! 男は隣国の王子エーレンフリートと名乗り、フロイラインに優しく接してくれる。傍にいたい、必死の想いで真実を告げると、エーレンフリートはフロイラインを受け入れ、愛をささやき、優しく官能の世界へと誘ってくれる。すべてを委ね、処女を捧げたものの、エーレンフリートの祖国では異種な姿の動物は不吉と言われていて――。
双頭の愛に溺れて

双頭の愛に溺れて

三人のリズムが熱く激しく濃厚に……蕩けた一つの愛を奏でる■女たちが黒いヒジャーブで全身を隠し、慎み深く暮らす砂漠の国アルジャゼル。この国には、二人の王位継承候補がいる。同日同時刻に生まれた異母兄弟、第一王子ダウードと、第二王子ファイサル。異なる美質と才能を持ち合わせた二人は、それぞれが家臣国民の支持を集めて、次代の王座を巡る世論はかまびすしい。だが、当の二人は、互いに譲り合い、分かち合う仲の良さ。ゆえに二人が成人した今も、世子はなかなか確定しない。業を煮やした先王は、王家に古くからある伝承を持ち出す。「国王を決め兼ねた時、緑の瞳と、双頭の蛇の印を持った娘が現れて守護神となる」。その娘を射止める者こそ次代の王だと――。ある日、揃って町の市場を訪れた二人の王子は、手籠めにされかけた娘ベガを救う。ヒジャーブを剥ぎ取られ、素顔も肌身も露わにされたベガは、緑の瞳と、双頭の蛇にも似た形の痣を持っていた! 美しいベガに魅了された二人の王子。たちまち始まる恋のさや当て。お互いを認め合う異母兄弟と、二人の想いを受け止める伝承の美女。三人が選んだ究極の愛の形……とは!?
巡愛~薔薇王、美しき妃、無敵の将軍~

巡愛~薔薇王、美しき妃、無敵の将軍~

決して交わらぬ三人の想い。女と男、男と男――友情と禁断の恋情。■美貌を謳われた若き王クリストファーは、王位簒奪を狙う勢力の陰謀にかかり、毒を盛られて死亡する。この事態を予見していたクリストファーは、王妃ダナエにメッセージを遺していた。「次に狙われるのは君だ。救国の英雄レオグラネイードスを頼って密かに城を脱出せよ」と。敵の囲みをすり抜けて迎えに来たレオグラネイードスに、わが身を託すダナエ。だがそれは、かつて自分への欲望を隠さなかったレオグラネイードスに、守り抜いてきた貞操を与えることを意味していた。一方、レオグラネイードスは、忠節を捧げた主君であり、幼少のころから無二の親友でもあったクリストファーの死に様をいぶかり、ダナエの裏切りを疑う。疑念を晴らすため、レオグラネイードスはダナエの肌着を剥ぎ取り、震える秘唇に二本のスプーンを差し込んだ――左右に広げられた陰裂の奥には、ダナエの乙女を証す、いまだ手つかずの襞が!! 死に際して純潔の妻を友に預けた王の切ない本心。遺された二人の愛蕩と贖罪。女と男。男と男。三人三様、互いを想いながらも堂々巡りする禁断の関係!!
堕ちた令嬢

堕ちた令嬢

君は罰を受けよ――裏切られた貴公子が与える愛と屈辱■両親の遺領を守り、倹しく暮らす貴族令嬢リリア。その美しさを誰もが賞賛しているが、侍女の給金にも事欠く家計を回す伯母ユスティーナは「困窮を脱するには老いた富豪に見初められるのがよい」と強い、リリアは恋を諦めていた。ある日、旅の青年アダムが宿を求めてリリアの古城を訪れる。ユスティーナは凜々しいアダムを警戒するが、宿賃欲しさに逗留を認めたところ、案の定、リリアとアダムはたちまち惹かれ合う。不犯の戒律に従い最後の一線だけは守りながら、アダムはユスティーナにリリアとの結婚の許しを請う。だが、ユスティーナは、次男に生まれて家督を継げないアダムを罵倒し、強姦罪で官憲に訴える。リリアもなぜか無実を証言せず、アダムは鞭打ちの刑に処せられる。それから二年。落剥したリリアは、ユスティーナに命じられるまま、美貌を金に替えることができる稼業――ヌードモデルの仕事に就いていた。売笑寸前の醜業に堕ちた彼女の前に現れたのは、夭折した兄にかわって侯爵位を継いだアダム。大金を積んだアダムは、全裸のリリアに、両脚を大きく広げて、花園をさらすよう冷たく命じた……リリアの贖罪、そして裏切りに潜む深い闇とは?
逃亡アイドルと肉食獣

逃亡アイドルと肉食獣

アイドル少女と肉体美を持つ野獣の恋■名門スポーツクラブでダンスコーチをしているミントは、一般人の女の子とは違うオーラを発している、ぱっちりとした瞳の磨きあげられた女の子。過去のトラウマで接触恐怖症を持つ彼女を匿うように、仲間たちが温かな友情で守っていた。そんな彼女の前に、見事な筋肉を持つアメリカ帰りの遊海が現れる。筋肉フェチのミントにとって、垂涎ものの彼の筋肉も、感じの良い笑みを浮かべるチャーミングな顔立ちも、惹きつけられるものだった。そして遊海のほうもミントに興味を持ち、彼女に接近しようとする。だが、彼のアメリカナイズな行動は、接触恐怖症のミントにとって大きな壁に感じられた。そんなミントへ、過去のトラウマの原因となる危険が迫ってきて……。
愛と生贄の森

愛と生贄の森

最強精力を持つ男だけがセシルの虚弱な命を回復させる■十八世紀末ロンドン郊外、ジェントルマンと魔族が共存する時代。北の領地の末裔セシルが、南の少年領主のもとに嫁ぐこととなった。二十歳になったセシルは体が弱く、生命の危機を迎えていた。さらにセシルは両性具有であり、未熟な身体を恥じていた。十五歳のランスロッドは不死身の勇者として知られ、その体液には強い毒性がある。セシルを迎えたランスロッドは、年上の許嫁に思いを寄せる。生まれながらにして生贄という運命を持つセシル。ランスロッドは、愛するセシルを救いたいと願って……。
ちょっとは優しくしなさいよっ

ちょっとは優しくしなさいよっ

学生の頃から、一歩踏み出したような大人の恋…■和風土産物雑貨の企画からデザイン販売までを手掛ける、社員が10名ほどの小さな会社。そこの広告デザイン部に入社して三年目の知花には、馬の合わない同期がいた。企画営業部に所属する永井だ。社員同士は家族のように仲が良いのに、知花は、永井とだけはどうしても事あるごとにぶつかっていた。ある日、新人歓迎会で酔いつぶれた知花は、介抱してくれた永井と、つい言い合いとなってしまい勢いでふたりでホテルへ。体を重ねて関係がよくなるどころかこじれてしまったところへ、上司から新商品の開発をコンビで進めるよう言い渡されてしまって…。
とろけるスープのメソッド

とろけるスープのメソッド

心をみせない彼へ、いつのまにか抱いた恋心――■前の仕事をやめて穏やかな人生を送ろうと考えていたトウコ。だが彼女は、興味本位で申しこんだバイト先・お昼寝空間『プチシェスタ』というお店の、なぜか店長に抜擢されてしまった。トウコに店長の肩書きを与えたオーナーは、趣味であるスープ作りしかやらない。ただ黙々と絶品スープを作り続けるオーナーのために、しかたなくトウコが張り切り店をまわさねばならない状況となる。なぜオーナーはスープにこだわり作り続けるのか? そんな意地っ張りでつかみどころのないオーナーに振りまわされながらも、トウコはいつしか彼に恋心を抱いてしまっていて……。
甘くてほろ苦 私の愛しい探偵さん

甘くてほろ苦 私の愛しい探偵さん

ずっと好きだった。あなたの心の中にあのひとがいても■美鈴は東雲財閥のトップ・東雲龍造の娘であることを自覚して、将来父や腹違いの兄をサポートすべく、大学で経営学を勉強中。しかしながら、その異母兄は美鈴のことを自分の地位を脅かそうとしていると誤解し、排除しようと強硬手段に出る。困った美鈴は、父と懇意にしている十五歳年上の探偵・鷹司を頼った。彼こそ幼い時から仲良くし、父の信頼も厚い、美鈴の初恋の相手だった。鷹司のアドバイスにより、安全確保のため、鷹司の家で暮らすことが決まって、美鈴は鷹司との同棲生活開始に胸躍らせる。甘いトラブルが起きないか期待していると、珍しく酔って帰ってきた鷹司がいきなりキスしてきて……!?
吸血伯爵の呪縛

吸血伯爵の呪縛

黒薔薇の姫君――吸血鬼の誰もが欲しがる艶やかな聖女■吸血鬼達が繰り広げた聖戦を制したのは『黒薔薇の姫君』と呼ばれるアリッサ。聖戦を起こした張本人であり、数多の吸血鬼達を恐怖させるリチャード・モンタギュー伯爵を倒したが、その代わりに伯爵から呪いがかけられた。アリッサに欲望を抱いて近づけば消滅してしまうのだ。それゆえ、アリッサはいまだ処女だった。ある夜、訪ねてきたのは今にも息絶えそうなほど弱った吸血鬼チャーリー。処女の血を求めているものの、間が悪く対象者がいない。弱々しい様子のチャーリーには呪いが発動される気配がしないことに気づいたアリッサは、心惹かれるまま、彼を元気づけようと男の証に唇を添えるのだが――
三人の花婿 一人の従者

三人の花婿 一人の従者

候補三人と同居して婿選び!? でも“お目付け役”の従者に心ひかれて…■それは、日本が舶来文化を受容しはじめた頃のお話。洋装の着付けにも不慣れな磯狩花恵は、旧時代の価値観で育ったお嬢様。二十歳になったら親が選んだ相手と結婚することが決められていて、そのことに一抹の不安を感じながらも、自分の定めを露ほども疑っていなかった。婿取りを一年後に控えた十九歳の誕生日、花恵は三人の花婿候補に引き合わされる。いずれも将来有望な若者たちで、この中から花恵自身に選ばせようというのが、西洋にかぶれた父の考えだった。その上、父は、この三人を花恵が暮らす別邸に下宿させる。「共に暮らせば、真に相性の良い相手がわかるはずだ」。ただし、結婚するまでは“間違い”があってはいけない。そこで父は、風采の上がらぬ青年・隼人を、花恵の従者につけた……深窓の令嬢を巡る俊英三人の駆け引き。そして、陰に日向に花恵を守り抜く隼人の正体とは!?
禁じられた愛のアリア

禁じられた愛のアリア

恋心を封印し、更なる高みと成功を目指すプリマドンナを待ち受ける真実の愛。■「違う! 駄目だ!」若きマエストロの怒りにフリーズするプリマドンナ聖香。ヨーロッパで大成功を収めて故郷富山への凱旋公演の成功が危ぶまれるなか、かつてマエストロと燃え上がった愛を封印して精進を重ねてきた自らを振り返る。疎外され続けてきた故郷での少女時代に希望と目標を与えてくれたマエストロ・アントニオの演奏姿。東京への進学、イタリア留学、そしてアントニオとの奇跡的な出会いから伝説的な衝撃デビューを飾ったこれまでのキャリアを辿りながら、さらなる高みを目指す聖香。そこにはアントニオとの愛の再会とさらなる飛躍の舞台が待っていた。イタリアと富山、過去と現在、舞台と現実を錯綜させながら描き出される愛と挑戦のラブロマン。
幕末純愛伝 志士と騎士と町娘

幕末純愛伝 志士と騎士と町娘

激動の幕末、騎士と武士の間で揺れ動く町娘の愛の行方は…! ■剣士の鉄蔵と、町道場の娘すずは、相思相愛の仲。道場主の父から道場を継ぐことを期待されていた鉄蔵だったが、幕末の動乱に身を投じるべく京へと向かう。自分との恋愛や将来よりも、幕末の混乱のなかに武士としての生き方を求める鉄蔵に、置き去りにされたすずは、横浜居留区に住むトーマスと出会い、騎士道精神で女性を大切にする彼にほだされ、激しい愛を交わす。そんな日々が過ぎたある日、すずのことを忘れられず、戻ってきた鉄蔵が、二人の関係を知り、トーマスと決闘することに! すずを命がけで愛する、トーマスの自己犠牲の精神に、敗北を認めた鉄蔵は、激化する戊辰戦争に身を投じて……。そしてトーマスにも、本国イギリスから帰国の命令が!? 幕末を舞台に、騎士道精神と武士道との戦いのなかで真実の愛に目覚める異色のラブロマンス。
星と愛が降る夜に

星と愛が降る夜に

愛する社長と、横恋慕してきた取締役の間で翻弄されるサスペンス・ラブロマンス。■高校時代、溺れたところを救ってくれたライフセーバーに、奈津子は初恋の想いを抱く。現在WEBデザインの仕事をしている彼女は、奇しくもライフセーバーの派遣会社の仕事を任せられ、社長の岬に初恋の人への想いを重ねる。一方、取締役の徳永は、そんな奈津子に盛んにアプローチをしてくるようになる。クライアントであるために断りきれずにいた奈津子は、徳永と付き合っていると岬に誤解されてしまう。救助の理想に燃える岬の役に立ちたいと仕事に打ち込むほど、徳永からのアプローチが激しくなり、ジレンマに陥る奈津子。微妙な三角関係のなかで、徳永に罠をかけられた奈津子と、それを救う岬。愛憎の綾なすサスペンス・ラブロマンス。
スカーレット・ディスティニー~精霊王の花嫁~

スカーレット・ディスティニー~精霊王の花嫁~

「お前を俺の花嫁にしてやる」精霊王に見初められ真っ赤に悶えるマジカル・ロマンス■魔法学校に通う見習い魔女のセラフィナは、どれだけ学んでも魔法を使いこなせない日々に焦りを感じていた。一人きりの書庫で古文書を捲るセラフィナは、一冊の古ぼけた魔道書を見つける。「これなら私も……でも、こんなこと……」古書に綴られていたのは魔力アップの為の【セクシャルな】秘儀。しかし秘儀を行う勇気がなく、相手もいないことに落胆し、彼女は書庫を去ったのだが……。川岸で溺れる一匹の火蜥蜴を救ったときから、セラフィナの運命は一転した! 「お前は俺の運命の相手だ」「そんなこと勝手に決めないで!」炎の精霊王――の息子・フェルドに一目惚れされたセラフィナは、学校でも彼に付きまとわれてしまう。邪魔よ! もうすぐ卒業試験なのに! 次から次へとセラフィナを襲うセクシャル・ハプニング。そして彼女は、いつの間にか熱く火照り始めた身体をせつなく持て余し……!?
桜歌秘抄

桜歌秘抄

鳥籠の乙女はせつなく一途に恋を歌う■「あの……お願いがあります。お嬢様ではなく……桜子さんと、呼んでくださらないかしら……」華族の娘・桜子は、女学校が終わると両親には内緒で音楽会社に通っていた。歌声を新人女優・高杉弥栄に見初められ、影武者としてレコードの録音をするために。桜子は身体が弱く無理のきかない体質のため、住み込みの主治医・誠一郎が屋敷に迎えられた。初めての診察で、若い異性に身体を触られ、恥ずかしさのあまり高熱を出してしまう桜子。誠一郎は成熟した男性の所作で献身的な看病をする。そんな誠一郎に仄かな恋心を抱き始める桜子。ひたむきな情熱に惹かれた誠一郎は、彼女の願いへ寄り添うことを約束し、その瞬間から、桜子の歌声はもっと艶やかに花開いた。恋を知った乙女の歌声は大衆の心を揺るがし、新しいレコードは大ヒットとなったが――