29歳、女を知らぬ女嫌いの皇帝 × 34歳、クールなバツイチ女族長。国の未来を左右する、とても大事なひめごとは、皇帝陛下の閨指南。「どうか、皇帝陛下の閨の指南役として、雷帝城へといらせられませ」「……は?」氷麗族を統べる長である氷咲のもとに、ある日、見知らぬ男たちがやってきて告げた言葉は国の未来を左右する、とても大事なひめごとだった。后をひとりも娶らず、愛妾を侍らすこともない皇帝・雷零。女嫌いの彼はことごとく女を遠ざけている。その拒否ぶりに、美貌の宰相・露厳と恋仲だとさえ疑われる始末。ようやく四龍家から后を迎えることとなった雷零だが、女嫌いゆえに29歳にしてまだ童貞。そんな露厳に女の扱いや、女を悦ばせる手練手管を教えるための指南役として選ばれたのが、氷咲だった――。「小説家になろう」の女性向けサイト「ムーンライトノベルズ」で実施した第2回次世代“官能”小説大賞女性部門、《銀賞》受賞作!※「ムーンライトノベルズ」は株式会社ナイトランタンの登録商標です。
29歳、女を知らぬ女嫌いの美貌の皇帝 × 34歳、クールなバツイチ女族長。女を知り、恋をした――。五龍国皇帝・雷零が欲するはただひとり。氷咲の導きで無事に筆おろしをすませた雷零。女の体を知り喜ばせるための行為は、氷咲に触れるための行為となり、雷零は氷咲の心のやわらかい部分に寄り添い、想いを確かなものにしてく。雪に包まれ作物がろくに育たぬ土地にすむ氷麗族のために物資を得る――と割り切り、閨の指南役となった氷咲だったが、この世でいちばん美しく大切なもののように扱い、熱い想いを隠さず欲する雷零に心を溶かされ、いつしか甘く睦みあう関係へと……。だが、この関係は期間限定。たった一ヵ月のひめごとに終わりを迎える。氷咲は雷零の前から姿を消し、雷零の手に残るは白い羽のみ。決められていたことと割り切るには想いが深く慟哭する雷零のもとに、炎鮮族の姫・紅彩が輿入れをする日が訪れ――。