あらすじ撃つ官能に魅入られた天才漫画家・差能構造は、血しぶきと硝煙の匂いに満ちた旅の終着地で、なにを見つけ、なにを見つめるのか……。映画化され大きな話題を読んだ『恋の門』に続いて、唯一無二の鬼才が再び解き放った異能の毒とゆ愉悦に満ちる凶暴な愛の物語は、今、すべてを青に染めながら、侵犯の果てに、沖縄の空と海の狭間へと溶けていく。
漫画家と編集者が沖縄を舞台にヤクザと殺しを繰り広げる話…なのだが、途中でこれ漫画家と編集者の設定いる?と感じ始めた頃にどんどん「フィクションである漫画とノンフィクションである人生」や「物語の幕引き」みたいな話になっていき、漫画家が自分の人生にオチを付けに行くメタ的な話になっていくのが凄まじい。 全編通してドライブ感があって先が読めない展開が続くが、線子とかいう最強ババア殺し屋の存在が強烈。殺し屋史に残る殺し屋なのでは。