文化庁メディア芸術祭大賞も受賞しているバロン吉元先生が送る幕末大河ロマン。※バロン吉元先生画業60周年を記念して電子化。幕末の薩摩藩。家老・調所笑左衛門は、当主・薩摩斉興の目を盗み、藩の金を横領し、私腹を肥やしていた。その裏帳簿を手に入れた西郷凶之助は、調所から大金をせしめようと画策する。一方、藩を憂いる西郷吉之助は、この機会に藩の膿を一掃し、藩政の健全化を考えていた。だが、敵がそう易々と白旗を揚げる訳がない。それぞれの思惑を抱え、事件は意外な方向に進んでいく。いまだ知られていない若き頃の西郷隆盛をバロン吉元流の解釈で送る新しい幕末漫画。