専業主婦の前川早苗(まえかわ・さなえ)はユウウツだった。夫の努(つとむ)が単身赴任することになり、夫がいない状況で苦手な姑との同居生活を送らなければならなくなったからだ。すると早速、問題が勃発する。保が遊んで出しっぱなしにしていたオモチャに足をとられた姑が転倒し骨折、入院する事態になってしまったのだ。何かにつけ姑から病院に呼びつけられる日々が始まり、心身ともに余裕のない状態に追い込まれる早苗だったが、その間に息子の保のほうもピンチを迎えていた。元来おとなしいたちだった保はクラスメイトからのイジメにさらされていたのだ。それを知った昔気質の姑は「男だったらやり返してこい!」とハッパをかけるのだが、やさしい保の性格を知る早苗は気が気ではなく……?(※本コンテンツは合冊版「ご近所騒がせな女たちVol.7-1~特集/子育て大ピンチ!」の内容と重複しています。ご注意ください)
主婦である主人公は、息子・守(まもる)のことで思い悩んでいた。幼い頃から落ち着きがなく乱暴で協調性に欠け、幼なじみの女の子・あやちゃんにケガをさせるなどして幼稚園でも超問題児扱いだった。そんな守も小学校に上がれば多少は普通になるかと一縷の望みを抱いていた主人公だったが、学力の差が開いていく分、むしろ余計にクラスから落ちこぼれていくようだった。とうとう業を煮やした主人公は、守をなんとかして矯正すべく無理やり塾に通わせるのだが、そんなとき、守を巡って思わぬ騒動が巻き起こって――…?(※本コンテンツは合冊版「ご近所騒がせな女たちVol.7-1~特集/子育て大ピンチ!」の内容と重複しています。ご注意ください)
冬美(ふゆみ)は前夫と死別後、幼い娘の明里(あかり)を抱えてクラブホステスとして働いていたとき、お客として知り合った宮崎邦彦(みやざき・くにひこ)と再婚する。その後息子の友也(ともや)も生まれ、幸せで平穏な暮らしが訪れるかと思いきやそうは問屋が下ろさず、TVディレクターという派手な職業に携わる邦彦から突然一方的に離婚届を突きつけられてしまう。どうやら若くてかわいい女子アナにうつつをぬかしているらしい。元々邦彦の女グセの悪さに困り果てていた冬美はとうとう離婚を決意! しかし、転んでもただじゃ起きまいと慰謝料奪取を心に誓い、大阪のオカンという最強の味方・実の母に援軍を頼むのだった!(※本コンテンツは合冊版「ご近所騒がせな女たちVol.7-1~特集/子育て大ピンチ!」の内容と重複しています。ご注意ください)
北見さつきは、夫の渓介(けいすけ)と結婚して1年になるが、姑との関係も良好で平穏な同居生活を送っていた。ところがある日、友人から自慢げに孫を見せられたことをきっかけに姑の態度が一変、さつきに対して早く孫の顔を見せてほしいと執拗に催促するようになる。さらにそのプレッシャーは妊娠に効く食事の提案に始まって、子宝祈願のお札の強要、謎の赤ちゃん人形を仏壇に飾って…と、どんどんエスカレートしてゆく。それでもさつきに妊娠の兆候がなかなか表れないと、なんと子供をたくさん産んでくれそうな血筋の知り合い女性を渓介にあてがおうとしてくる始末! おかげで夫婦関係にもひずみが生じ、家庭内には殺伐とした空気がただよいだして…極限の精神的苦境に追いつめられていくさつきだったが――…!?(※本コンテンツは合冊版「ご近所騒がせな女たちVol.7-2~特集/こんな嫁姑関係はイヤだ!」の内容と重複しています。ご注意ください)
賢治(けんじ)と結婚し、その両親と共に同居生活を始めた千絵(ちえ)は、舅からも姑からもよくしてもらい何不自由のない暮らしを送っていたが、ひとつだけ気にかかることがあった。それは、姑が完全に上から目線で舅に接してアレコレとこき使い、気にくわないと手をあげて鉄拳制裁をくらわせること…嫁の立場としては黙って見ているわけにもいかず、不憫な舅を手助けしようとするのだが、姑の目を恐れる舅はつれなく拒絶するばかり。なんだか居心地悪い思いの千絵だったが、そんなとき自身の妊娠が判明する。我がことのように喜ぶ義両親。そしてこれをきっかけとして千絵は、舅に手を上げる姑に共感を覚えるようになり、いわばこの家の『作法』を身につけていくのだった……。(※本コンテンツは合冊版「ご近所騒がせな女たちVol.7-2~特集/こんな嫁姑関係はイヤだ!」の内容と重複しています。ご注意ください)
亡き夫の遺志を継ぎ、全国に16ものチェーン店を展開するレジャー関連企業「田所リゾート」の実質的オーナーを務める未亡人の主人公は、ひとり息子の郁也(いくや)を社長に立て、自らは副社長としてその経営に辣腕をふるっていた。しかし、年々自身の老いと衰えを痛感せざるを得なくなった彼女は、会社の後継者をもうけるべく、郁也に嫁をとらせることを決心する。絶対に逆らわない大人しくて清楚なタイプで、かつ子供をバンバン産んでくれそうな健康的な若い女…そうして結婚相談所を介して選ばれたのが、美里(みり)だった。思惑どおりに文句ひとつ言わず家事をし、倹約に努め、郁也の夜のお相手も積極的にこなしてくれて…まさに理想の嫁といえる美里だったが、何かがおかしい? 実は彼女には身の毛もよだつ恐ろしい秘密があったのだった…!(※本コンテンツは合冊版「ご近所騒がせな女たちVol.7-2~特集/こんな嫁姑関係はイヤだ!」の内容と重複しています。ご注意ください)
美咲(みさき)は結婚3年目の主婦。やさしい夫との二人だけの生活に十分な幸福を感じつつ、一方で子供を産んで母親になることへの不安に苛まれていた。それというのも18年前、美咲が7歳のとき、母親の佐和(さわ)がバツイチ子持ちの男と駆け落ちし、彼女を置いて家を出ていってしまい…その不幸な記憶がトラウマとなって美咲の心から離れないのだ。ところがそんなとき、まさかの来訪者が! その若い女性は、自分は佐和が駆け落ちした相手男性の連れ子だと言い、父が亡くなったので実の娘である美咲に佐和を引き取ってほしいといってきたのだ。自分を捨てた母への恨みと愛情と…複雑な想いの狭間で葛藤した末に、結局母を引き取ることにした美咲だったが、その18年ぶりの母娘の再会は決して夢に描いたようなものではなかった――…。(※本コンテンツは合冊版「ご近所騒がせな女たちVol.7-2~特集/こんな嫁姑関係はイヤだ!」の内容と重複しています。ご注意ください)
野々村美里(ののむら・みさと)は18歳にして一児の母。夫のトラック運転手・勇(いさむ)と2歳児・虎吉(とらきち)との親子3人、平凡な主婦の顔をして暮らしていたが、実はかつて泣く子もだまるレディース暴走族・紅カマイタチの総長としてブイブイいわした過去があった。かわいい虎吉に自分のようなアウトローな人生を歩ませないためにも、その当時の悪い仲間と手を切り品のいい子育てをすべく、かつて住んだ下町から上品な山の手へと引っ越してきたのだ(まあ、安アパート住まいだが)。ところがそこへ、宿敵のレディース暴走族・紫ヤモリが殴り込んできたからさあ大変! 奴らに虎吉を拉致された美里は過去のバイオレンスな封印を解き、伝説の『ズワイガニ美里』と化し、敢然と立ち向かっていくのだった!(※本コンテンツは合冊版「ご近所騒がせな女たちVol.7-2~特集/こんな嫁姑関係はイヤだ!」の内容と重複しています。ご注意ください)
名門私立高校である聖流学園で、順風満帆な勤務生活を送っていた女性英語教師・山下晶(やました・あきら)だったが、ある一人の女の出現によって、すべてが大きく変わってしまう。学校内のサービス向上のために外部の業者が食堂と売店の管理を請け負うことになり、その担当職員として派遣されてきたのが本間紗江(ほんま・さえ)だった。けっして美人というわけではないが、独特のフェロモンを発し人好きがする紗江は人気者タイプで、お互いに歳も近いということで晶は彼女とつきあうようになるのだが、次第に紗江の悪評を耳にするようになり…教師・生徒を問わず露骨に男をひいきすることで、女生徒を中心に「色気ババア」などと呼ばれる始末だったのだ。とはいえ最初はそのことをあまり重くは受け止めなかった晶だったが、まさかそれがやがて彼女の身も心も恐ろしい窮地に追い込んでいくことになろうとは…!? 学校内を舞台にした女の愛憎スリリング・ストーリーの決定版!(※本コンテンツは合冊版「ご近所騒がせな女たちVol.7-3~特集/女のバトル勃発中!」の内容と重複しています。ご注意ください)
OLの市川ひとみは幸せの絶頂にいた。イケメンで性格もよく、社内女子社員人気ナンバーワンの鈴木聡太(すずき・そうた)と交際3年を経て、ついに結婚することになったのだ。ということで、いよいよ両家両親の顔合わせの場が持たれることになるのだが、そこで予期せぬ自体が勃発する。なんと聡太の母・綾子(あやこ)とひとみの母・恵美(えみ)がお互いの顔を見るや否や、そろって「この結婚は絶対に認めません!」と言い放ったのだ。ど、どういうわけ~!? 驚きうろたえるひとみと聡太…実は母二人は中学時代の同級生で、どうやらその頃起こったあることに原因があるようなのだが…そ、そんな~、40年も前のことのせいで私と聡太が結婚できないなんて、一体何があったっていうのよ~! 果たして、ひとみたちの幸せの行方や如何に…?(※本コンテンツは合冊版「ご近所騒がせな女たちVol.7-3~特集/女のバトル勃発中!」の内容と重複しています。ご注意ください)
主婦の森野初実(もりの・はつみ)一家は、郊外に一戸建てを購入し引っ越してきた。すると驚いたのは、そのご近所一帯の住人のエコ意識の高さだった。ゴミの量はなるべく減らし、スーパーではもちろんレジ袋をもらわずエコバッグを使用、外食でも割り箸を使わないようにマイ箸を持参、節電を心がけ、野菜は無農薬のものを買うようにする…などなど、隣人主婦の高木を中心にアレコレと指示され、必死で精いっぱい従おうとする初実だったが、そのせいでいつしか家族の関係はギスギスしたものになっていってしまう。初実はとうとう、「ええい、もうエコなんかいいや!」と開き直り、これまでどおりの反エコな生活に戻るのだが、それと同時に周囲から陰湿ないじめを受けるようになってしまう……。(※本コンテンツは合冊版「ご近所騒がせな女たちVol.7-3~特集/女のバトル勃発中!」の内容と重複しています。ご注意ください)
芦田智代(あしだ・ともよ)は二人の娘を持つ母親だったが、日頃からママ友・西田の息子・正嗣(まさつぐ)くんへの溺愛ぶりに驚くことしきりだった。いくら一人息子とはいえ、あそこまでやるかなあ…ううん、西田さんだけじゃない。男の子の母親ってなんであそこまでわが子に無償の愛を捧げられるのかしら? つくづく理解不能の智代…そんなある日、智代の住むマンションで衝撃的な事件が起こる。上の階に住む下川(しもかわ)という主婦が息子にバットで殴られ重傷を負ったのだ。息子は成績優秀だったがT大受験に失敗して以来三浪中で、どうやらひきこもり気味だったらしい。下川にとっても自慢の息子で、多大な愛を注がれて育っただろうに、いったいなぜこんなことに…? 母と息子の愛の距離感の難しさに想いを馳せる智代だった…。(※本コンテンツは合冊版「ご近所騒がせな女たちVol.7-3~特集/女のバトル勃発中!」の内容と重複しています。ご注意ください)
ある日、夫・月夜(つきや)の父親が急死したとの連絡が入り、妻・季美子(きみこ)は夫とともにその実家へ向かう。なんでも死因は腹上死で、連れ合いに先立たれた父親が一体誰と…? と訝しく思っていると、葬儀の場にいたのは内縁の妻だと聞く静絵(しずえ)という女性だった。ところが、喪服姿も色っぽい彼女は元飲み屋の雇われママだったという話だが、実は皆が知らぬ間に父親の籍に入った正式な後妻だったのだ。その事実を知るとがぜん、弟の星夜(せいや)も叔父夫婦も色めき立った。実は亡き父親には推定1億円の価値があると考えられる黄金仏の遺産があり、皆それを相続しようと虎視眈々と狙っていたのが、静絵が正式な配偶者ということになると話が違ってくるわけだ。かくして遺された者たちの欲の皮が突っ張ったつばぜり合いが繰り広げられるのだった…。(※本コンテンツは合冊版「ご近所騒がせな女たちVol.7-3~特集/女のバトル勃発中!」の内容と重複しています。ご注意ください)