あらすじ桜が綴っていた10年日記の最後の1年を埋めるため春喜は二人が出会ってからの大切な日々をなぞり始める。親交があった人たちと会い、思い出に触れることで自分が知らなかった桜がまだまだ居ることに気付く。変わりゆく季節の中で、春喜は桜がいなくなった本当の理由を知ることになり…。最後のページに書かれた一文にきっと涙が止まらなくなる感動の完結巻!
突然喪われた恋人に5年も囚われてしまった人は、恋人が残した日記を見つけてしまう。日記の空白と目の前に現れた人によって、亡き恋人の想いに向き合う物語となりそう。 恋人との思い出である春の光景が美しく、喪失感との落差が物凄い。 『伊勢さんと志摩さん』では明るい同居生活を綴ったトクヲツム先生。今作はのっけからかなり重い感情と不思議な物語があり、これは読み続けたい百合作品だ。