あらすじ

恋をして、働いて、ため息もつくし、空想にも遊ぶ。さまざまな人生のささやかな幸せのひとこまを手のひらに集めた、そんな心あたたまる日だまりのようなお話たち。
天のテラス(1)
恋をして、働いて、ため息もつくし、空想でも遊ぶ。さまざまな人生のささやかな幸せのひとこまを手のひらに集めた、そんな心あたたまる日だまりのようなお話たち。この町は、どこにでもあってどこにもない夢の町。この町に住む、心優しき人々の幸福の瞬間を描く、宝石のような13のお話。
天のテラス(2)
恋をして、働いて、ため息もつくし、空想にも遊ぶ。さまざまな人生のささやかな幸せのひとこまを手のひらに集めた、そんな心あたたまる日だまりのようなお話たち。
天のテラス(3)
この町は、どこにでもあってどこにもない夢の町。この町に住む、心優しき人々の幸福の瞬間という宝石のいっぱいつまった、お話の宝石箱。
小椋冬美のお蔵出し

小椋冬美のお蔵出し

一緒に過ごしていると、お互いに心が通じ合う感覚をよく感じます。そんな想いを描きました。オトナになっても夢見る出逢いはあるんですーー。カフェを舞台に描くロマンチック・ラブストーリー7編と、著者初チャレンジの王宮ファンタジーを収録。
小椋冬美の総ざらい

小椋冬美の総ざらい

大変勉強になりました。ありがとうございました。あの頃の編集の皆さん。大ヒット作「バランタイン」単行本未収録の作品もついに収録!! あとがきに収録されなかったワケも掲載!! さまざまに散りばめられた男女の人間模様が、あなたの心をくすぐります。 【バランタイン】「バランタイン」のホスト・アキラが異国の匂いのする少女に心を魅かれてーー。 【スカイウォーカーズ】クロードの死をめぐる人々の心理の駆け引きを描いた異色作。 【ブロンディ】バーで知り合った年上美人の華子は、次郎が新人として入った会社の上司でーー!? 他、小椋冬美が描くロマンチックショートストーリー2編を収録した単行本未収録作品集!!
かわいい秘書にご用心

かわいい秘書にご用心

パパが亡くなって私はすべてを失った。ただひとつ残されたのは就職先だけ――ケイトリンは生まれて初めて父のコネで会社に勤め始めた。とは言え、大金持ちのお嬢様だったケイトリンは失敗を繰り返す。社長のジョーは彼女を怒鳴りつけながらも、素直な態度にいつしか好意さえ抱くようになっていた。ある日、頭がからっぽの金髪美人と揶揄されたケイトリンは激怒してジョーに訴えた。「私をバカ扱いしないで!」するとジョーは突然彼女を抱きしめ、キスをしてきたのだ!
パーティーがはじまる

パーティーがはじまる

【ノリの軽い郁夫をめぐる奇妙な三角関係!】マイペースに生きる高校生の神井郁夫は同級生・北王子重行のマンションで同居中。ある日、郁夫は同じ学校の恭子をデートに誘っておきながらドタキャンするハメに! 重行がフォローするが、彼は大の女嫌いで…。80’s りぼんで大人気! 波乱の前編! 【同時収録】うさぎ頃のマリア
リップスティック・グラフィティ

リップスティック・グラフィティ

【懸命に今を生きる、甘くて切ないピュアな十代の日々!】高校生の街子の同級生たちは恋バナやお洒落に余念がない。オクテな街子も近頃まわりの恋愛が気になるところ。とりあえず姉の見合いをのぞきに行くと、何と相手は街子の担任教師! それをクラスのおしゃべり女、神子に見られてしまい…。80’sりぼんで大人気! 青春群像グラフィティ、前編!
Mickey ミッキー

Mickey ミッキー

【フィギュアスケートのアイドルと謎の妖精の関係は?】ミッキーは高校女子フィギュアの人気者。プレイボーイのグレイからデートに誘われたけど半信半疑。悩むミッキーの前に妖精が現れて「グレイは悪くない相手」と予言する! 80’sりぼんで大人気! ロマンチックラブコメ、第1巻。 【同時収録】星の扉をノックして/きんぽうげ
さよならなんていえない

さよならなんていえない

【話せば楽しい人だけど、この人じゃない…まだ見ぬ恋人は誰?】惣領麻実は、イギリス人の祖母をもつエキゾチックな美少女。高校では美術部に所属している。美大に進んだ沢村先輩からデートに誘われても、彼女が気になるのは第一印象最悪の矢野隆生。憎らしいアイツとのドラマが今始まる、第1巻!
ビー マイ ベイビー

ビー マイ ベイビー

雑誌社でアルバイト中のF学院大生の有美、イラスト界の新鋭・久住遼一。仕事上で知り合ったふたりの気持ちはガラス細工のようにデリケート。相手に惹かれつつも遠ざけてしまう恋…。 ファッショナブルで繊細な恋の物語を描いた小椋冬美の世界・第1巻!! 【同時収録】バイバイ ロマンティック
ラブ・ライフ

ラブ・ライフ

彼は、私の人生で、たったひとりの男──。花村ひと子、35歳。私は今、誰にも言えない人を想い続けている。でも、それでいい。だって彼さえいれば、生きていける。 小椋冬美がいま彩る“究極の愛”のカタチ──。
天のテラス
柄の大きな偉才
天のテラス 小椋冬美
(とりあえず)名無し
(とりあえず)名無し
かつて文庫で刊行され、数年前に復刊ドットコムで再刊された『わたしたちができるまで』という本がある。 岩館真理子、大島弓子、小椋冬美という3人の女性漫画家へのインタビューをメインに構成された好著だ。ちなみに、それぞれのインタビュアーが実に豪華なのですが、それは実際に買ったかたのお楽しみとしておきましょう。 要するに、小椋冬美は、かつてそういう存在だった。 大島や岩館と並ぶ、極めて大きな漫画家だったのだ。 今、この人の作品が語られることが少ないのは、あまりに惜しいと思うのです。 優れた女性漫画家は、詩的な言葉の操り手であることが多い。だが小椋冬美は、無言や間を描くことに長けていた。世界観が神経質ではなく、ゆったりと大きい。 これも少女マンガには珍しい独特のふくよかな描線と合わせ、今に至るまでなかなか比べる者のない、とても稀有な才能であると思う。 本書『天のテラス』は、女性誌メインで活躍してきた著者が男性誌のモーニングで発表した連作集である。そのため、男性が主人公の作品が多く、小椋冬美の「間」の豊かさを少女マンガの読者以外も味わいやすい逸品だと、自信を持ってお薦めいたします。 こういう優れた作家の漫画を読むと、本当に、80年代というのは「漫画の黄金時代」だったのだなあ…と嘆息してしまいます。 (『天テラ』自体は90年代初頭の作品です。念為)