あらすじ

中世末期のヨーロッパ……弟王子に玉座を簒奪された美しき姫・スクワは、たった一人残された男装の侍女・フルゥとともに女子修道院へ追放される。慣れない清貧な生活を強いられる中、それでもフルゥはスクワに忠誠を誓い、いつか彼女を玉座に戻そうと懸命に励むのだが、やがてスクワを求める男たちが女子修道院へと踏み入ってくる……。美しい巻き毛の金髪と、蝋のように白い肌をしたお姫さま。煤けた炭のような黒髪と、泥のような褐色の肌をした男装の侍女。ふたりを取り巻く荊棘と血の物語。
蝋燭姫 1巻

中世末期のヨーロッパ……弟王子に玉座を簒奪された美しき姫・スクワは、たった一人残された男装の侍女・フルゥとともに女子修道院へ追放される。慣れない清貧な生活を強いられる中、それでもフルゥはスクワに忠誠を誓い、いつか彼女を玉座に戻そうと懸命に励むのだが、やがてスクワを求める男たちが女子修道院へと踏み入ってくる……。美しい巻き毛の金髪と、蝋のように白い肌をしたお姫さま。煤けた炭のような黒髪と、泥のような褐色の肌をした男装の侍女。ふたりを取り巻く荊棘と血の物語。

蝋燭姫 2巻

中世末期のヨーロッパ……女子修道院が騎士団からの襲撃を受け、男装の侍女・フルゥは敬愛する美しき姫・スクワと引き裂かれてしまう。スクワの行方を追うフルゥは僻地の僧院にたどり着くが、そこには髪も肌も荒れ果て、みすぼらしい姿となったスクワがいた。ふたりは追っ手を逃れ、侯爵の庇護を求めて野を歩き続けるが……。美しい巻き毛の金髪と、蝋のように白い肌、豪奢な衣装……その全てを失ったお姫さまを、それでも侍女は敬愛し続けることができるのか。荊棘と血の物語の結末。