あらすじ

ヤマトモリは、念願の「打倒、ゾラ」を目前としていた。上官たちは、待ちに待ったこの時に粛々と準備を進め、若いキーパーたちは各々の心の葛藤と向き合っていた。一方、指子が何の為か、ゾラの居場所を探して塔に侵入していて…。 徴(あれ)は渡さぬ ゲルタ(亡国)の残滓(かす)よ。
超人X 1巻

黒煙を上げ墜落していく飛行機が目撃された。それはどうやら“超人”によって引き起こされたものらしい。しかし、不思議なことにその事故は機体の損傷も少なく、何より生存者が「200名」もいた。高校生の黒原トキオと東アヅマは事故処理のボランティアの帰り、因縁の不良にいきなり絡まれるが…いつもと何か様子がちがう――

超人X 2巻

閉園後の動物園で、超人になったばかりの高校生・黒原トキオと、「トメイト」農家の娘・乙田エリイは“白蛇の超人”ナリとの熾烈な戦いを強いられていた。大蛇となり襲ってくるナリに全く歯が立たない二人。手立ては浮かばず、糸口も見つからず狼狽えるトキオに、エリイは「にげろ…っ」と小さく叫んだ。俺に何ができる――?

超人X 3巻

超人になった乙田エリイは、“獣化の超人”の黒原トキオと同じ高校に編入することに。学校への道を迷ったエリイは東アヅマと出会う。アヅマは超人として生きていくことに迷うトキオに、親友として寄り添いながらも自身の心にも大きな迷いが生じていることに気がつき始めていた。僕は正しい選択をする…。

超人X 4巻

人間が“超人”になるきっかけは、様々である。“獣の超人”である黒原トキオにとってそれは東アヅマと共に打った注射器だった。アヅマにとっては、何だったのだろうか。超人となったアヅマは、敵味方関係なく、そして親友にさえも初めて得たその矛先を向けてしまった。…トキオ 僕と戦え

超人X 5巻

超人として何ができるのか。ヤマトモリで「キーパー」になることにしたトキオたちは、“獣島”での訓練を行うことに。ただそこに“獣の超人”の存在を知ったチャンドラ率いる追手たちが現れてしまう。強力な敵を前にトキオを守ることはできるのか――…。――死ぬな少年!!

超人X 6巻

弔いの塔に住む超人でヤマトモリの創設者である白羽(しろは)ソラ=ゾラはヤマトの未来を視た…。ゾラはその予見を「黒き災い」と呼び、ヤマトが滅びることを告げる。トキオはその未来からヤマトを救うためゾラの力をつぐように迫られてしまう。エリイとアヅマと共に弔いの塔からの脱出劇が始まる――! 「獣」の予見を視たのです。

超人X 7巻

ヤマトに戻ってきたトキオ。ヤマトモリの面々と久々の再会を果たしたのも束の間、ゾラとの新たな戦いに向け、ある作戦が決行されようとしていた。超人の過去と現在そして未来がつながる戦いが始まろうとしている。 超人であっても避けられぬもの、それは「痛み」だ。

超人X 8巻

はっきり言ってオールドマーケット作戦は、難航していた。そんな中、とてつもなく大きな信号(コール)を察知したトキオ。作戦の続行を優先するべきか、信号の調査を優先するべきか。売人を見つけられないということはゾラに敗北することを意味する…。 感情に呑まれるな…。

超人X 9巻

黒原トキオは宍塒(ししねぐら)パルマを助けたことでゾラが服用しているものと同じ薬の売人を突き止めた。しかし、肝心の売人“ヌード”が目の前で何者かにズタズタに切り刻まれ死んでしまった。そこで助けたパルマの能力「ゾンビメーカー」で死者蘇生を試みることに…。 …私は自分が信じられることだけを信じる。

超人X 10巻

ヤマトモリは、念願の「打倒、ゾラ」を目前としていた。上官たちは、待ちに待ったこの時に粛々と準備を進め、若いキーパーたちは各々の心の葛藤と向き合っていた。一方、指子が何の為か、ゾラの居場所を探して塔に侵入していて…。 徴(あれ)は渡さぬ ゲルタ(亡国)の残滓(かす)よ。

超人X 11巻

オールドマーケット作戦を経て、“弔いの塔”のゾラを弱体化させることに成功した“ヤマトモリ”。ゾラ討伐に向け、史上最大の決戦が始まった。トキオたちは総動員で塔の上層部へ侵攻を進めるも突然、塔の内部構造が変化し4つの部隊に分断されてしまった。 そこには塔の超人たちが待ち構えていた。