あらすじとある村の外れの山奥に、“白面様”と呼ばれる、白いお面をつけた神様が住んでいた。白面は、痛みも悲しみも、苦しさも寂しさも、あらゆる負の感情を果実にして捨ててしまえるという力を持っていた。ある日、白面は一人の幼い人間を拾う。時はそれから12年後、彼は立派な青年へと成長するが、いつしか白面に淡い気持ちを抱くようになっていた。しかし、数年前から自分の体にある異変を感じていて……。これは、ある秘密を抱えた一人の青年と、人を愛する神様が「恋」へと歩む物語。