あらすじ玄界灘に浮かぶ禁断の聖域、菰羅島(こもらとう)。夏の盛り、双児の美少女姉妹に招かれて、7人の若い男女が島に集う。そのなかには、栄光館の悲劇から立ち直った常世田真菜美(とこよだ・まなみ)の姿もある。だが、彼らを待ち受けていたのは、物言わぬ屍(しかばね)と、何者かのドス黒い殺意であった。姿を見せぬ殺人鬼が、血まみれの祝宴の開始を告げる。ひとり殺され、ふたり殺され……破滅に向かって加速する真夏の数日。いまや、むごたらしい死の影が、真菜美の背後にも迫りきて……。
金田一くんタイプの殺人事件を解決するタイプのマンガです。ミステリーは小説ではかなり作品数もバンバン出る人気ジャンルですが、マンガではそこまで数は多くない印象なので、見つけると読んでしまいます。 作風としては、リアル路線で、マンガマンガしていないというか、良くも悪くも「いやいやいや」みたいな部分がありません。種明かしもすごく地に足のついた感じです。 ですが逆にいうと少し驚きに欠けるところがあるかもしれません。わたしは小説の方でも、あまりロジカルに偏りすぎているものは好みではないので、そう感じました。 逆にリアルさを求める方には合うと思います。 この作品のいいところですが、やはり少女マンガとのミックスっぽくなっていて、独特のムードがあるところだと思います。探偵役はイケメンの神父ですし、見立ての対象が黙示録なところも雰囲気あって良いと思いました。 途中「読者への挑戦状」が挟まる部分もミステリー好きを興奮させ、良いと思いました!!! 絵柄は若干時代を感じさせますが、わたしはほぼ気にならなかったです。