あらすじ

高校2年の春に医師から余命2年の宣告を受けていた千田原一花。それから3年、大学2年になった一花はいつ終わるともしれない命を抱えたまま漠然と過ごしていていた。そんなある日、以前想いを寄せていた元哲学講師・萬木昭文を見かけたことで一花の生の時間が動き始める。何も言わずに大学を去った萬木先生との再会を機に、精一杯のアプローチを試みる一花。しかし彼もまた不治の病を抱えていたことを知ってしまう。一花のために、自分から遠ざけようとする先生。困惑しながらも「それでもあなたと一緒にいたい」と懇願する一花。自身の病を隠しながら先生との距離を縮めていく一花だったが、余命僅かであることを彼に知られてしまい――。はかない生を歩む一花と、静かに消えていこうとする先生の、束の間の恋の物語。
束の間の一花 1巻

千田原一花は、高校2年の春に医師から余命2年の宣告を受けていた。それから3年、大学2年になった一花はいつ終わりを迎えるかわからない日々を過ごしている。そんなある日、彼女は偶然、大学を辞めた元哲学講師・萬木昭史と再会する。想いを寄せていた萬木先生に出会えたことで一花の気持ちは、ふたたび燃え上がるが――。はかない生を歩む一花と、静かに消えていこうとする男の、束の間の恋の物語。

束の間の一花 2巻

高校2年の春に医師から余命2年の宣告を受けていた千田原一花。それから3年、大学2年になった一花はいつ終わるともしれない命を抱えたまま漠然と過ごしていていた。そんなある日、以前想いを寄せていた元哲学講師・萬木昭文を見かけたことで一花の生の時間が動き始める。何も言わずに大学を去った萬木先生との再会を機に、精一杯のアプローチを試みる一花。しかし彼もまた不治の病を抱えていたことを知ってしまう。一花のために、自分から遠ざけようとする先生。困惑しながらも「それでもあなたと一緒にいたい」と懇願する一花。自身の病を隠しながら先生との距離を縮めていく一花だったが、余命僅かであることを彼に知られてしまい――。はかない生を歩む一花と、静かに消えていこうとする先生の、束の間の恋の物語。

束の間の一花 3巻

大学2年の千田原一花は、病によりいつ死ぬともしれない 不安定な日々を過ごしていた。そんなある日、彼女は想いを寄せていた元哲学講師・萬木昭史と偶然再会。この機会を逃すまいと熱烈なアプローチをするが、彼もまた不治の病を抱えていたことを知る。一花との距離を置こうとする先生。それでも自身の病を隠しながら交流を強く望む一花。しかし発作で倒れて入院したことで 余命わずかであることを先生に知られてしまう。動揺した一花は先生との別れを決意するが 孤独に揺れる彼女の想いを受け止めたのは、生きる希望をなくしていた先生だった。本音をさらけ出したふたりの絆は深まり、「今後やりたいこと」について語り合う。だがそれぞれの命のタイムリミットは着実に近づいていた…。はかない生を歩む一花と先生の、束の間の恋の物語―――完結。

束の間の一花

死を前にした二人の力強い疾走

束の間の一花 タダノなつ
さいろく
さいろく

逃避行、とは違う。しっくり来るかもと思ったけど全然逃げてない。 若くして余命宣告を受けた二人の行く末を、まさに「夜に駆ける」ような二人の疾走を描いている。 2巻を読み終わり、思わず「うー」と声が出る。 決して幸せになんかなり得ないであろうこの二人の、きっと短い物語。 なんて劇的、なんて詩的なんだ。 辛いけど幸せになって欲しい。この物語はどう締めくくられるんだろう、どう転ばされるのかわからないけど、転ぶのがわかっている物語。 3巻はきっと最終巻なのだろう。 それが出たらYOASOBI聴きながら読もう、そう思ってしまった。 最初はアンマッチな見た目してるなと思ったけど(そういえば先生何歳だかわからん)一花もポジティブで天然でアホウだけど芯があるし、死を恐れている彼女がふと我に返り歩みを停めてしまっているシーンでは読んでいるこっちまで息苦しくなってくる。 「心のほうが先にくたばってしまった」という表現は大人の男性ならではだなと思ったり、「なんなんだ人生!なんにもしなきゃいいのか!?」は死にかけてるからこそ出てくる言葉なんだろうなと思ったりしたけど、こんなにもパワフルに躍動する死にぞこないのセリフに胸を打たれる事はきっとない。いいセリフがいっぱい出てくる。 2巻までの間にバッチリ心を奪われる流れ。 正直絵というか線は上手とは言い難いけど表情や画角・コマの展開は、空気の流れるスピードが伝わってくる。 べた褒めっぽく書いてしまったけど、きっと短い二人のストーリーは読んで損はない結末になるんじゃないかと思う。

束の間の一花

余命短い女子大生が出会った"束の間の恋"の物語 #1巻応援

束の間の一花 タダノなつ
sogor25
sogor25

高校2年のときに病気が発覚し、余命2年と宣告された主人公の一花。 それでも彼女は普通に生活することを望み、家族以外に病気のことを伝えないままいつしか余命と言われた2年が過ぎ、大学にも進学することができました。 ただ、病気が治ったわけではなく、命の終わりを感じながら生きてきた一花。そんな彼女が大学で哲学の講師・萬木(ゆるぎ)と出会い、彼に思いを寄せ始めます。 徐々に萬木と交流を深めていく一花でしたが、ある日突然、彼女の知らないうちに萬木が大学を辞めたていことを聞かされます。 そんな彼女が駅で偶然萬木と再会するところから物語が動き始めます。 萬木との出会いにより生きる希望を見出していた一花は、彼との再会により更にその恋心を燃え上がらせていきます。 一方の萬木のほうも決して一花のことを蔑ろにしていたわけではないのですが、彼女に何も伝えずに大学を辞めたのには「ある理由」がありました。 互いが互いのことを想って接していて、両想いとも言える関係の2人なのに、一花の「余命」そして萬木の「ある理由」のためにその想いがすれ違ってしまう、そんな切ない様子が描かれる、2人それぞれにとっての"束の間の恋"の物語です。 1巻まで読了