あらすじ

瀬戸内のフェリー乗り場で見た男……そして、シバが恋する“ピンクのコルベットの男”は、『ピンク』のママと同一人物……!?ウタたちは真実を知るために『ピンク』を訪れるが、待ちかまえていたママはウタにカードで勝負を持ちかける。“コルベットの男との関係の真実”を賭けるママに対し、ウタは“父親への想い”を賭けて勝負に挑む……!!
花のうた 1巻

幼いころに母を亡くし、北海道に暮らす母方の祖母に育てられた少女・ウタ(花野歌)。祖母の死をきっかけに、顔も知らない父親を捜して東京に出てきたが、そこは15歳の純粋な少女にはあまりにも厳しい街だった……。しかし、ホームレスのみんなや親方や紺野、そしてシバ(柴田)に出会い、ウタは持ち前の意志の強さと純粋な心でたくましく生きていく!

花のうた 2巻

ウタはラブホテルのフロントの仕事を辞め、シバとウタの家にテツ(鉄郎)が加わり、三人での新たな生活が始まった。そしてテツと同じ工事現場で働きはじめたウタは、そこの現場警備のトラちゃんがある女性に恋をしていることを知る。トラちゃんの恋の相手とは、『ピンク』という小さなバーのママで……。

花のうた(3)

女の子に興味がないはずの自分がウタに惹(ひ)かれていることに気づき、思い悩んでいたシバは、ある日ウタから初めて紹介された『ピンク』のママに、以前どこかで会ったような奇妙な感覚を感じる。一方、テツとシバの自分に対する想いに気づいてしまったウタは、二人に黙って家を出て行ってしまう……。

花のうた(4)

テツとシバ、二人の想いに応えたいのに応えられないウタ。そんな自分の“ひとりぼっち病”を治してもらうため、今は瀬戸内の牛窓(うしまど)にいるというドクターのもとを訪ねる。そして、そこでウタとは極端な、大人びていて男遊びが激しい少女・ヒメ(姫生)に出会う……。

花のうた(5)

瀬戸内のフェリー乗り場で見た男……そして、シバが恋する“ピンクのコルベットの男”は、『ピンク』のママと同一人物……!?ウタたちは真実を知るために『ピンク』を訪れるが、待ちかまえていたママはウタにカードで勝負を持ちかける。“コルベットの男との関係の真実”を賭けるママに対し、ウタは“父親への想い”を賭けて勝負に挑む……!!

花のうた(6)

2年ぶりにみんなのもとへ帰ってきたウタ。愛するウタのために、印刷会社に就職してからもなかなか慣れない仕事に奮闘するテツだったが、ミスを連発しクビ寸前!すっかり落ち込んでしまったテツは強引にウタに迫るが、ウタはそんなテツを突き放して……。

花のうた(7)

墓参りのためにシバと共に北海道へやって来たウタは、途中、自分たちと同じく富良野に向かう大きなおばさんに出会う。じつはこのおばさん、過去にプロ野球界で活躍した元・男だった!!彼女(?)が富良野を訪れる目的とは……?――「こころに花はあるか!?」人のこころのなかに咲く“愛”という名の花の強さと大切さを、守村大があざやかに描くヒューマンドラマ、ここに完結。