あの夏、忘れられない家族の想い出。みんなが一年で一番楽しみにしているイベントは“夏のヴァカンス”。だけど今年のヴァカンスはいつもとちょっと違う、切ないハプニングの連続だった。バンド・デシネ作家のピエール、妻のマド、そしてジュリー、ニコル、ルイ、ポーレットの4人の子供たち。ベルギーのブリュッセルに暮らすファルデロー一家は、毎年夏になると、マイカーに乗って旅行に出かけるのが恒例。1973年―ミシェル・サルドゥーのシャンソン「恋のやまい」が大ヒットした年。出発前にゴタゴタがあったものの、その年も一家は意気揚々と夏の一大イベントに出発する。目的地はもちろん太陽が降り注ぐ南フランス。一家は、ルノーの赤い4Lに乗り込み、歌い、騒ぎ、寄り道をしながら、南へと向かう。明るい陽射し、そよ風、誰もいない自分たちだけの川辺。どこか懐かしい風景と特別な時間。夏休みの体験が、家族の間にあるわだかまりを解き、一家の絆をより深めていく……。瑞々しい筆致で、ノスタルジーたっぷりに送る、かけがえのないフランスの夏休み。
ベルギーのブリュッセルに暮らすファルデロー一家は、毎年夏になると、マイカーに乗って旅行に出かけるのが恒例。今回語られるのは前回の舞台1969年の7年前、1962年の夏休み。長男のルイはまだ生まれておらず、次女のニコルが生まれてまだ半年しか経っていない頃のお話。バンド・デシネ作家のピエールと妻のマドレーヌは二人の子供を連れ、マドレーヌの父母ヘンリーとイヴェットと一緒に、届いたばかりの新車で夏休みの旅行に出かける。行き先は例によって南…ではなく、イヴェットのたっての希望で、フランス中南東部の何もない都市サン=テティエンヌだった……。瑞々しい筆致で、ノスタルジーたっぷりに送る、かけがえのないフランスの夏休み。
ベルギーのブリュッセルに暮らすファルデロー一家は、毎年夏になると、マイカーに乗って旅行に出かけるのが恒例。今回の舞台は1980年。旅の目的地は一家がフランス南西部に購入した別荘。メンバーはバンド・デシネ作家のピエールと妻のマドレーヌ、長女のジュリー、次女のニコル、長男のルイ、三女のペペットことポーレット、そしてニコルの彼氏のジャン=エマニュエル。今年こそは予定通りに出発できると意気揚々としていたピエールだったが、間が悪いことに急な仕事が入ってしまう。大学生になったジュリーにエステレル号の運転を任せ、自分は仕事を終えてから1人遅れて列車で合流することになるが……。瑞々しい筆致で、ノスタルジーたっぷりに送る、かけがえのないフランスの夏休み。
ベルギーのブリュッセルに暮らすファルデロー一家は、毎年夏になると、マイカーに乗って旅行に出かけるのが恒例。今回語られるのは『ユーロマンガ』Vol.3、4の舞台となった1969年の翌年、1970年の夏休み。旅のメンバーは前年と同じ、一家の大黒柱でバンド・デシネ作家のピエールと妻のマドレーヌ、長女のジュリー、次女のニコル、長男のルイの5人。もっとも今回は、2カ月後の出産を控えて、マドレーヌのお腹の中ですくすく成長している末っ子も一緒である。例によってピエールのせいで1週間も出発が遅れた一行は、マイカーに乗り込み、前年に訪れたマルセイユの入り江を目指すが、途中で事故に巻き込まれ……。瑞々しい筆致で、ノスタルジーたっぷりに送る、かけがえのないフランスの夏休み。